ジャンダルムを行く ~奥穂高岳、西穂高岳を縦走~
【概要】
・新穂高温泉駅から穂高岳山荘に最短で行く白出沢コースで、1泊2日で奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳を縦走。
・東北に台風通過で天気予報が不安定だったが、当日は回復し絶景を堪能
・今回、メンバーのジャンダルム経験者にルート設定とガイドをお願いした
・2日目の奥穂高~西穂高縦走は長時間、体力と集中力の持続が必要だがメンバー同士で声を掛け合いながら、落ち着いて行く事が出来た。
・延べ17km、上り3000m、難関と言われる穂高連峰ジャンダルムを踏破出来た事は大きな喜びと自信となった。
【山行日】 2024年8月11日(日)~12日(月)
【メンバー 】 6名
【行程】
(8/11)
鍋平高原P4:30 → 新穂高温泉駅5:00 → 白出沢口7:10 → 荷継沢9:45
→穂高岳山荘 13:00/14:45 → 涸沢岳15:00/15;15 → 15:30穂高岳山荘
★歩行距離:約11km、累積標高差:上り2,220m 下り220m
(8/12)
穂高岳山荘 4:00 → 奥穂高岳 4:30 → ジャンダルム 6:00
→ 天狗ノ頭 8:40 → 間ノ岳 9:40 → 赤岩岳 10:30
→ 西穂高岳 11:20 → チャンピオンピーク 12:20 → ピラミッドピーク 12:40
→ 西穂高独標 12:50 → 西穂丸山 13:30 → 西穂山荘 13:45/14:30
→ 西穂高駅 15:25 →(ロープウェイ)しらかば平駅/鍋平高原P16:00
★歩行距離:約6km、累積標高差:上り690m 下り1510m
当日は「山の日」でもあり登山者は多く、鍋平高原Pの無料駐車場は満車。
辛うじて有料駐車場(2日で600円)に車を停める事が出来、新穂高温泉駅を5:00出発。
白出沢口7:10。
山と渓谷24年7月号「穂高岳特集」によると、このルートは穂高岳山荘の初代主人、
今田重太郎が100年前、白出のコルに山小屋を建てる構想を立て、建設資材を
担ぎ上げたルートで、かつては落石や雪崩が頻繁に起こる危険な所だったが、
重太郎は、谷の脇にせり立つ岸壁をダイナマイトで削り、岸壁を伝って安全に
歩けるようにしたもので、2020年に地震で登山道崩落が、復旧作業を終えて
22年から再び通行可能になった、との事
白出沢口からの樹林帯を抜けると「重太郎橋」が「岩切道」へと導く。
山と渓谷24年7月号「穂高岳特集」によると、
「重太郎橋」は小屋主人を退いた後に徒渉点で起きた死亡事故を受けて、
重太郎が二代目主人の今田英雄に命じて作らせた橋のことだそうで、
現在その橋はないが、名称は今でも使われるもの、との事
険しい岩切道を登ります
9:45荷継沢。ここから浮石多い厳しい登り坂が始まる。
後ろは笠ヶ岳。景色を楽しむ余裕もなく黙々と進みます。
浮石が多く、ルート案内の「〇」「×」「→」が所々ずれ、急登でなかなか進まない
あの真っすぐな正面の線がゴールの穂高岳山荘 (白出のコル)
穂高岳山荘(標高2996m)に 13:00到着。
新穂高駅を出発して8時間で上り2000m、白出沢ルートを登り切りました。
小屋付近は気温が20℃くらい。Tシャツ姿でもおれる暑さ。
奥穂高方向。まだ昼過ぎなので登山者が行きかう姿が見えます。
小屋から覗く涸沢。正面右は前穂高岳。
小屋で少し休んで涸沢岳(標高3110m)へ15分で登頂。しかしガスガスで景色が無かったので写真はこのカットのみ。
小屋に戻ると、山に夕日が下りていきます。
正面のギザギザが明日行くジャンダルム
17時頃には宿泊者は小屋の中。
宿泊費です
部屋は相部屋ながら、仕切りを設けてくれてます
夕飯はサバの塩焼きでした
朝食はお弁当。お寿司、鶏天、ヤマメ甘露煮
二日目出発4:00
奥穂高岳登頂4:30。
左奥の尖がりは槍ヶ岳。
奥穂高山頂からこれから行くジャンダルムを望む。
ここからデンジャラスゾーンが始まります
まずは馬の背。尾根が狭くて行程中一番緊張するところです。
馬の背のピーク。
馬の背の下り。なかなかです。。。
馬の背を無事通過。振り向いて馬の背を見ます。〇印と「ウマノセ」のペイントは逆進行者への案内。
続いてジャンダルムに登ります
ジャンダルム登頂6:00
ジャンダルム登頂に興奮のメンバー
クリック!➡ ジャンダルム絶景動画
ジャンダルムを過ぎて振り向いたところ。
ジャンダルム山頂に登山者が記念写真を撮っている様子が見えます。
立山連峰、槍ヶ岳が綺麗に望めました
富士山も
さあ、まだまだ遠い道のりです。正面左は焼岳。
天狗ノ頭 8:40
天狗ノ頭で、ジャンダルムを背景にしたショット。
天狗ノ頭で、笠ヶ岳を背景にしたショット。
左後方に前穂高が見え始めました
西穂高は遥か先。ひたすら行きます
くさりを登って
逆層スラブもありました
登った先は間ノ岳山頂
この日は遭難者の捜索だったのか県警ヘリが穂高全体を舐めるように飛んでました。
行程終盤。あの先は西穂高岳。
西穂高岳登頂11:20。ガスガスになってました。
祝うように雷鳥が現れました。
西穂山荘到着 13:45。長い縦走でした。
(391記)