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例会山行報告 >> 記事詳細

2017/05/23

鈴ヶ岳 かたくり小屋例会報告

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2017年5月21日(日)
鈴ヶ岳(1174m) かたくり小屋例会
天候:快晴 ランクA健 参加人数13名





コースタイム
集合場所 7:30 - 赤瀬町登山口 9:00 - 出作り小屋 9:56 - 鈴ヶ岳山頂 11:35 - かたくり小屋12:00(昼食)12:50 - 鈴ヶ岳山頂 13:20 - 出作り小屋 14:30 -  赤瀬町登山口 15:07(現地解散)








鈴ヶ岳データ

区間データ

赤瀬町登山口 - 鈴ヶ岳山頂 
沿面距離:約3.25km
標高差:約610.5m
累積標高(+):約742m
累積標高(ー):約88.5m
所要時間 登り:約2:35 下り:約2:00

鈴ヶ岳山頂 - かたくり小屋
沿面距離:約950m
標高差:約−50m
累積標高(+):約45.5m
累積標高(ー):約104m
所要時間 登り:約:0:25 下り:約0:30

全区間
沿面距離:約4.2km 往復約8.4km
標高差:約610m
累積標高(+):約742m
累積標高(ー):約192m
累積標高(往復):+ー約935m
所要時間 登り:約3:00 下り:約2:30


概要

 登山口は、小松市大杉の集落から林道を南
進んだところにあり、細い道ながら草刈りや舗装が行き届いて非常に整備されていました。
駐車スペースは限られており、7〜8台くらいで満車という感じで、この日も先客がすでに4〜5台停まっていました。
登山口脇は水量が豊かな沢になっており、空のペットボトルに水を汲んで予備を一本確保しておきました。

 序盤は沢沿に進んでいき、途中渡渉箇所が2箇所ありますが、簡易の橋が架けられており難なく渡ることができました。
熊に山に入ったことを知らせるための大きな音が出る板と叩き棒とか、ブリキ缶みたいなものもいくつかぶら下げられており、この山では鈴くらいでは通用しないのではないかと思われます。
笛を持ってきた人は必死に笛を吹きながら、熊に猛烈にアッピールしておりました。

 沢沿の道から進路を南西に変えると、整備された杉林へと変化して出作り小屋まで続きます。
序盤では、サンカヨウの花が落ちてしまったものをいくつか見かけましたが、標高が上がるにつれてちょうど花期を迎えたものの群生が見られました。
その他杉林の道ではユキザサ、エンレイソウ、ホウチャクソウ、モミジガサの葉っぱだけのもの、センナ(わさび)などが見られました。
出作り小屋付近では水芭蕉もありましたがすでに花期は終わっていました。
小屋の近くには沢が流れていて、ここにも給水ポイントがあり実際に汲んで飲んでみましたが、かなりの軟水だと感じました。

 出作り小屋を過ぎると急登が待ち構えていて、次第にブナ林に変わって行きます。
途中で巨大ブナの木の看板がありましたが、おそらく谷の向こう側に見えるのがそうではないかと思われますが、すでに葉っぱが茂ってきてちょっとわかりづらい感じでしたか?
早春の新緑が始まっていない時期に確認すれば、幹の大きさが実感できたのかな?
ブナ林がこのコース中の肝とも言える急登なんですが、新緑が日差しを遮ってくれて、汗をかきながらも日光にさらされない分助かったなという印象でした。

 ブナ林の急登を登りきるとようやく尾根道に出ます。
水平道とまではいきませんが、緩やかなアップダウンで低木林になったり、再びブナ林になったりと変化に富んだ道が続きます。
展望も開けてきて、笈ヶ岳や大笠山、標高900m地点では兜山が間近に見えてきます。
標高1100mを超えると下界が28度cでも7度cくらいは低いはずなので、しかも程よい風も吹いて、白山も見え隠れしながらの快適な尾根歩きが楽しめますね。
下の方ではイワウチワの花が落ちたものを多数見かけましたが、1100m付近はちょうど見頃で一面に咲き乱れていました。

 鈴ヶ岳山頂は開けていて、白山がよく見えました。
ただ、さすがに紫外線の強い時期にまともに太陽の光を浴びるのと、木陰もそれほどないのであまり長居をしたいと思える場所ではなかったかも?
ということで、さっさとかたくり小屋へと進みましたが、途中で見たシャクナゲが満開で美しかったですね!

 かたくり小屋は想像以上に立派な小屋で手入れも行き届いていて、ここに住みたいと思うような快適さでしたが、ただしトイレはありません!
小屋の中からの「窓から白山が見える!」なんとも贅沢な、、、、、。
小屋周辺で食事にしましたが、それぞれ思い思いに白山が見えるスポットに陣取ってなんとも贅沢なランチタイムを満喫しました。

 さて、鈴ヶ岳、かたくり小屋までの概要ですが、、、。
総歩行距離が8km強、累積標高が1000m以内と確かにA健クラスではありますが、急登もありそれなりに歩きごたえのあるコースかなと感じます。
初心者が無防備に手ぶらでいきなり入り込めるような山ではありません、それなりに実績を積んで装備も整えて臨むべき山ですね。
危険箇所は全くと言って良いほど見受けられなかったので、ゆっくり歩けばほとんどの人が無理なく登頂できる山だと思われます。

 沢があって、杉林があって、ブナ林があって変化に富んでいるということは、そこに自生する植物も多種多様に渡っているということであり、実に豊富なお花達に感心させられました。
しかも標高差が600m以上ありますので、花の盛りが多少前後してもお目当の花がちょうど見頃の箇所がどこかにあったりします。
下の方では花が散っていても、標高を上げるとちょうど花盛りという塩梅です。
個人的には、ゆっくりと写真を撮りながら少人数で歩いてみたい山だと感じました。




登山口に車が置けるスペースは7台前後でしょうか?
この日は、ほぼ満車状態でした。



序盤は沢に沿って進み、渡渉箇所が2箇所ありますが、簡易の橋がかかっていて問題なく渡れました。



山へ来たことを大きな音で知らせてください。   熊吉より^^;
板と棒切れがぶら下がっていて、叩いて熊さんにお知らせします。



実際に叩いているところ。
こんな熊さん用のお知らせ叩き板がが5〜6箇所設置されていました。



沢沿の細い道を進みます。



二つ目の渡渉箇所。



水の音に癒されます。
この先には滝があるらしく、道が続いていました。



杉林に変わります、



いつも通っている道を登山道が横切るようになりました。
大きな音で挨拶をお願いします。        熊爺




エンレイソウ







サンカヨウが群生していました。



ユキザサ



出作り小屋で一休み。



手入れの行き届いた、実に立派な小屋です。



標高が上がってくると次第にブナ林へと変化して行きます。



マイナスイオン1000%!w




標高900m地点から兜山が見えます。



標高1000m付近だと低木林に変わります。



標高の低いところでは花を落としていたイワウチワも高度が増すとちょうど花盛りになります。



一面に咲き乱れるイワウチワの道を進んでいきます。




一旦標高が下がると再びブナ林になりました。



鈴ヶ岳山頂



鈴ヶ岳山頂からの白山



かたくり小屋の少し手前には満開のシャクナゲが!



かたくり小屋

鈴ヶ岳山頂は見晴らしが良い分直射日光にさらされますが、小屋の周りだと適度に日陰がありました。
ここでで昼食にします。




白山を眺めながらの贅沢なお食事でした^^;




帰りに撮ったサンカヨウ。
これらの他にも、ムラサキヤシオ、ミヤマカタバミ、ウラジロヨウラク、チゴユリ、クルマバハグマなど春から初夏にかけての花々を楽しむことができました。

下界はかなり暑かったようですが、標高1000m以上だとそれほど暑くは感じません。
天候に恵まれて、新緑と花々と終始ご機嫌な白山と、なんとも贅沢な山行でしたね。
00:26 | 投票する | 投票数(7) | コメント(0) | 石川県の山(春)