高落場山 1122m
雪山ハイキング
実施日 3月1日(土) 快晴
参加者 22名
コースタイム
集合場所7:30-高落場山登山口(五箇山トンネル入口横)8:30~8:45-唐木峠9:45~9:55-高落場山11:30~12:15-唐木峠13:20-高落場山登山口14:00~14:20-集合場所15:30
CLが1年半も前からこの例会を着想し、計画をあたため、晴れを念じたと言うその思いが叶い、本日弥生一日は朝から晴れわたり、終日おだやかな春山日和となった。福光あたりで視界に入る砺波アルプスから袴腰山、人形山の山並が朝の光に輝き、2月後半に降った大雪の十分な積雪が期待できた。登山口にほど近い五箇山トンネル入口横の駐車場に着くと、雪の壁の中に沢山の車が停め置かれ、われわれの6台を停めたら空きがなくなった。絶妙なタイミング、もう5分遅れたら危なかった。
雪山ハイキングの自由さで、ワカンやチェーンスパイク、スノーシューを着けるメンバーもいればツボ足で挑む人もあり、機材置き場の建物の脇からいきなる始まる杉林の下、雪の斜面の踏み跡を一列になって登りはじめた。22人をAB2班に分けたのだが、B班最後のメンバーが遅れ、それを待つCLも遅れ、最後のメンバーのほうが先に登って来てCLとは会わなかったと言う。CLが行方不明と一時騒然となるハプニングもあったが、そんなことより、団体30人とか40人が上がって来て、別の夫婦連れも紛れ込んでは抜きつ抜かれつ。ベテラン会員は「冬の高落場でこんなに人が多いのは初めてだ」とあきれていた。唐木峠に先に着いて休んでいたら件の団体さん一行が到着し、さながら巣鴨銀座みたいになったので押し出されるようにしてAB2隊は出発。ところが、次の休憩場所で再び追いつかれ、行動機敏なA班は出発したが、列が間延びしてしまったB班はその団体に先に行ってもらった。B班も隊列が整ったのでやや遅れて出発。急な雪の斜面をストックでバランスを取りながら一歩一歩高度を稼ぎ、ブナの林を抜けて稜線に出ると立山連峰の白嶺が青空にくっきり浮かび上がった。正面には白山が大きくそびえて素晴らしい景色だ。日差しが温かく、シャツ一枚でも寒さを感じない。やがて真っ白な高落場山の頂上に着いた。無雪期の山頂は樹木もあり狭いが、これだけ積もれば広々とした展望台だ。先着隊がもうザックを降ろして憩っている。私たちB班も一緒に座って昼食タイムとした。先ほどB班を追い抜いて行った団体さんは向うで賑やかに鍋を囲んでいた。彼ら揃いのTシャツには「道宗道の会」と書かれてるのが見えた。そういえばここ砺波アルプスの稜線は15世紀、蓮如が井波に来ると知るや五箇山赤尾に住む妙好人・道宗が西赤尾から井波瑞泉寺まで夜通し歩きとおして蓮如の話を聞きに通ったとされる由緒ある山道である。(鈴木大拙「日本的霊性」)
山頂からのパノラマの美しさは格別だった。剱立山、薬師、黒部五郎、金剛堂山、白木峰。白山、笈ヶ岳、大笠、医王山。雪を頂く地元の名峰たちが存在を誇示し、手招きした。明日から雨予報、またとない良い日に登ることが出来たことを喜ぶ。この山行を以って活動に一旦区切りを付けるというCLの花道を飾るにふさわしい例会であった。長い間お疲れさまでした。



登山口

杉林の中を登り始める

わっ! 大勢の先行パーティーにびっくり

高落場山への稜線に取付くにはここから一旦唐木峠に下る

唐木峠で一休みするメンバー

A班と、追いついて来た団体さんに先に行ってもらい、あとに残されたB班のメンバー

美しいブナ林を行く。稜線は近いぞ!

白山

医王山

山頂で鍋を楽しむ団体さんと立山連峰

下山時は雪が腐って足を取られやすくなったが、

好きな所を好きなように下りました FIN