比叡山と京都御所参観日程:2024年12月1日(日)
天候:晴れ
参加者:14名
コースタイム:
集合場所4:30-膳所駅駐車場7:30-京阪膳所駅7:40-坂本比叡山口駅8:00-(登山)-延暦寺根本中堂10:00-(昼食・自由行動)10:25〜11:30-大比叡山頂848m12:00-比叡山頂駅12:20-(ロープウェイ&ケーブルカー)-ケーブル八瀬駅12:55-叡山電鉄八瀬駅13:15-出町柳13:30-京都御苑13:50〜16:00(京都御所見学14:20〜15:30)-地下鉄烏丸線丸太町16:05-京都駅16:20〜17:00-JR膳所駅17:20-(賤ヶ岳SAで夕食)-集合場所21:00頃
◆坂本比叡山口~比叡山山頂駅までの登山:距離7km 最低高度124m 最高高度848m
北陸は雨模様だったが、冬場の天候あるあるで滋賀県まで来ると見事なまでに空はスッキリ晴れ渡り、同じ日本とは思えない天気に嬉しい驚き。膳所駅の割安なコインパーキングに駐車し電車を乗り継ぐ秘伝の技を使って、滋賀・大津市坂本から比叡山を登り、ロープウェイ・ケーブルカーで山を下り京都の街へ、京都御所の秋の特別公開や行列の絶えない出町ふたばの豆餅、美しい紅葉などもろもろ楽しんだ。
比叡山延暦寺の総本堂である根本中堂は改修工事中だったが、堂内を拝観することはでき、最澄大師が開創した後1200年余り油断なく消えずに受け継がれてきたという「不滅の法灯」も見ることができた。ありがたい気持ちになり世界平和を祈った後、改修中の回廊の様子を工事用の足場の上から見学した。
京都御所では、無料のガイドツアーに参加し、分かりやすい解説のもと、御所内の古式ゆかしい建築物や庭園を見学して回り、紫宸殿では即位礼に使用された高御座・御帳台の一端を遠目から拝見、日常のお住まいとして使用された清涼殿など放送中の大河ドラマ「光る君へ」の舞台を重ね、かつての天皇のお暮らしに思いをはせた。
以下写真。
膳所駅到着(“ぜぜ”と読むらしい)。雲一つない快晴。
膳所駅から京阪電鉄に乗って坂本比叡山口駅へ。大津市坂本は最澄の出身地。
比叡山に向けて出発。石畳のいい雰囲気の歩道。朝の寒さも気持ちよい。
真っ赤な紅葉に白いベンチ。映え~
グラデーションがきれい
しばらくすると本格的な登りに。スニーカーで十分登れるが、意外と勾配があり、皆、汗だくに。
途中、琵琶湖が見えた。
延暦寺は比叡山に点在する約100ほどの堂の建物の総称。大きく東塔、西塔、横川(よかわ)の3エリアに区分され、今回は延暦寺発祥の地である東塔エリアを参拝。
急坂を登ってようやく到着。立派な延暦寺会館(宿坊)がお目見え。坐禅や写経修行が体験できるらしい。
早速、総本堂の根本中堂へ。最澄が延暦7年(788)最初に創建した一乗止観院が元になっている。現在は改修工事中のため、建物全体が工事用の囲いですっぽり覆われていた。
令和9年まで10年間かけて廻廊の大修理。屋根は小さい板を一枚一枚敷き詰めていく途方もない作業。
お堂内は撮影禁止だが、廻廊の改修状況は観覧用の足場に上り眺めることができた。完成後のお披露目が楽しみ。
昼食は各自の希望で、山内の「鶴喜そば」で。汗冷えした身体に温かいそばが染みわたった。
大講堂近くの鐘楼。「開運の鐘」とも呼ばれるらしく、たくさんの人が並んでいた。
大講堂。学問修行の道場。各宗派を開いた有名な方々(法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など)は皆、比叡山で学んでいたということで、堂内には木像や肖像画が置かれている。
さらに奥へ進み山頂を目指し、また坂道を登る。
比叡山山頂(大比叡848m)へ到達。林の中にあり展望は全くなし。
山頂から少し歩くとロープウェイ駅。ここは見晴らしがよく京都市街が見下ろせる。
ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継いで京都市八瀬駅。
駅前の「もみじの小径」というのが有名らしく、しばし写真タイム。映え~
だんだん人が増えてきた。ここから叡山電鉄で出町柳駅へ。
出町柳駅から高野川、賀茂川の橋を渡り京都御苑へ向かう。
途中で、豆餅で有名な「出町ふたば」の行列を見かけた。道を渡った先にも列が続いていた。恐るべし。
そんな人々とは裏腹に、お目当てにしていた豆餅を京都御苑の広々とした園内で優雅にいただく私たち。優しい甘さのこし餡とほのかな餅の塩気、豆がいっぱい入っておいしゅうございました。事前に予約していただいたSLに感謝。
心も小腹も満たされ、いよいよ京都御所内へ。明治維新まで天皇のお住まい。入口では手荷物検査があるが、全員無事通過。
無料のガイドツアーに参加。解説を聞いたり、写真を撮ったり、置いて行かれないように速足になったりと大忙しだったが、参加の価値あり。
清涼殿の調度の特別展示。朝の身支度や朝餉の間の様子。
宜秋門。公家や将軍のお使いなどが出入りした門。身分や用途に合わせた外門が計6つある。
内門の承明門から、京都御所で最も格式の高い正殿である紫宸殿を望む。
桧皮葺(ひわだぶき)屋根実物模型。ヒノキの皮を幾層にも重ねて作られている。
紫宸殿。天皇の即位礼などの重要な儀式が行われた。紫宸殿はこの春から大規模な改修工事に入るとのこと。桧皮葺屋根のふき替えや耐震補強含めて工事は9年かかるようで、改修前に見られてよかった。
即位礼に使用された高御座(左)・御帳台(右)。平成・令和の即位礼が東京で行われた際は、これらを分解・梱包して京都から東京へ移送したという。
御内庭(左)。御池庭(右)。優雅な日本庭園。
清涼殿。天皇の日常のお住まい。帷(とばり)などを夏物から冬物に取り替える「更衣(ころもがえ)」の様子が人形を使って再現されていた。
御台所や渡り廊下があった跡地。1945年空襲による火災延焼防止のため取り壊され、今は木々が植えられている。
京都御所をあとにして、広い御苑内を出口に向かって進む。途中季節外れの桜が咲いていた。
京都御苑出口の近くにある閑院宮邸跡収納展示館に寄り道。
館内の一室は「床もみじ」で有名。新緑のころは「床みどり」とも言われる。
丸太町駅から京都駅へ。京都タワーを横目に過ぎ、駅構内で漬物やお菓子などお土産を買い求め、スタート地点の膳所駅に戻り周回完了。お疲れさまでした。
以上