医王山周回ランクテスト例会日時:4月29日(祝) 天候:晴れのち曇り
参加人数:8名(ランクテスト受験者1名)
コースタイム
集合場所 6:00 –祖谷道登山口 6:50 - 国見ヒュッテ 8:05 - 三千坊 8:45 - 三蛇ヶ滝 10:00 - 大沼ヒュッテ 10:15 - 10:50 -
トンビ岩の頭 11:35 - 白兀山 12:50 - 蛇尾山 13:20 - 国土原休憩所 13:55 - 前医王山 14:55 - 祖谷道登山口 15:50 - 集合場所 16:30
山行データ
GPS実測値(測定誤差含む)
PCでのシミュレーションでは累積標高は+−1200mでした、同行者のYMAPでのGPSデータは+−1300mと出たという話です。
今回のデータは
Geographicaによる測定です。
いずれにせよ、データ的に+ー1200mに届かないのは面白くないので、次回は50mほど累積標高を上乗せしたコースに組み直したいと思います。
トータル時間、約9時間、行動時間が約8時間、すべての休憩の合計が1時間以内という感じですね。
歩行距離が沿面距離で12.5kmくらいです。
去年の医王山ランクテストが16kmを超えて長すぎたので、距離的にはこのくらいがちょうど良いと思います。
その分下りの最後の勾配が相当な急斜面になりました。
今回は登山口が富山県南砺市になります。
標高差を稼ぐためにはなるべく低地の方から登った方が良いと思われますが、金沢側からだと見上峠でも標高400mを超えています。
祖谷登山道の取り付きは標高240mほどなので160mくらい標高差を稼げる計算ですね。
今回のコースは、国見ヒュッテ、三千坊展望台、梯子坂、カニの横這い、三蛇ヶ滝、大池ヒュッテ、鳶岩の頭、白兀山、蛇尾山、国土原展望台、前医王山と見どころ満載の大変景色の良いコースになっております。
そして、国見ヒュッテにはトイレと売店もあり、大池ヒュッテで昼食にしましたが、水洗トイレが完備されていて、至れり尽くせりのコースとなっております。
ランクテストには打って付けだと思います。
今後は今回のコースをさらにブラッシュアップして、ランクテストのリファレンスコースにしてゆきます。
もう一つ、今回のコースの良かった点は、舗装道路の林道が周回コースの中心を貫いて走っており、エスケープルートに比較的短時間で辿り着ける点です。
登山のハイシーズンであれば、車の往来もそれなりにあって、不慮の事態であっても通りすがりの車両に助けを要請することもできますし、携帯が通じれば緊急車両を呼ぶことも可能だと思われます。
今年の4月29日時点では車は夕霧峠までは入ってこれますが、一部通行止めで富山県側に抜けることは不可能でした。
例年であれば雪が残っている箇所もありますが、残雪はほとんどなかったです。
ただし、崖崩れのような状況があって通行禁止のバリケードが置いてありました。
通行禁止箇所は富山県側なので、富山県が整備に入らないと開通はできないのでしょう。
登山道については全区間で整備が行き届いており、薮化した箇所とか崩落したところは見受けられませんでした。
国土原から前医王山に降るルートは、崖のような下りが散見されて、お助けロープがいくつも設置されていましたが、色褪せたトラロープがほとんどで、中にはちぎれてしまっているところも見受けられました。
祖谷道の登りが緩やかで快適な道なのに対して、前医王山は急な斜度の過酷なコースだと思います。
その辺りも、ランクテスト的には過酷な下りに対応できるかどうかの試練としては良いと思われます。
メンバーの疲労度によっては、前医王山をパスして祖谷道から降りた方が無難な場合もあるかもしれませんね。
それでは、写真を並べながら振り返ってみましょう。
こちらが祖谷道登山口です。
左の方に車が5〜6台停められるスペースがあります。
この日の先客は2台でした。
祖谷道は小学生の遠足に使えそうな穏やかな道です。
もう新緑は4月ですね。
5月に入ると初夏という感じか?w
分岐がありました。
右に2.2km進むと国見ヒュッテです。
朴葉の新緑が青空に映えて美しい!
イワカガミ
しばらく進むと杉林になります。
サンカヨウも4月中に満開!!
イカリソウの群生!
もう間も無く国見ヒュッテです。
国見展望台
南砺市全体から富山平野まで広がる雲海!
こんなの初めてみました。
雲海に浮かぶ人形山
こちらは牛嶽、背後には劔 立山。
白装束の人たち??
何者??w
八重桜が一本。
満開でした!
八重桜と雲海
国見展望台。
BBQとかもできそうで、新人歓迎山行に良いのではないかという意見が聞こえました。
医王権現
神主様から、本日は医王山の山開きでございますと直接伺いました。
何者??とかご無礼の程をお許しくださいませ。
開山祭に参列できないまでも、ここはお堂に手を合わせておくべきでしたね。
反省^^;
なるほど、信じられない雲海は医王権現様がお出ましになるのを俗世界の穢れから遮断するためのレッドカーペットのようなものか?w
否、ホワイトカーペット!!w
医王権現様の本地仏は薬師如来だそうな。
医術を司る王ですからね。
医王山は昔から薬草の宝庫と言われております。
国見ヒュッテからしばらく林道を進むと堂辻、金山峠登山口に到着します。
金山峠に向かう道にはブナ林の新緑が。
金山峠の石仏。
金山峠です。
金山峠から約10分で三千坊へ到着。
三千坊とは?
その昔、医王山で修行する修験者たちの宿坊がたくさんあったからだとか。
いくらなんでも??
三千は盛りすぎやろ???w
三千坊展望台からの雲海。
ちょうど、医王権現様がお出ましになられる頃合いか?
それにしてもすごいな!w
三千坊から引き返して金山峠付近。
国見平から先はしばらく水平道が続きます。
その後、梯子坂という急勾配の坂を下って沢に出ます。
梯子坂を下ったところに現れる三段の滝のようなところ。
めっちゃ美しい!
こんなに綺麗なところだっけ??
すでに3回くらいは訪れているはずなのに??
毎回感動する!w
そこは二つの沢の合流地点でもあります。
こちらが本流かな?
この沢を遡ってゆくと、白兀山に続くルートに出ます。
そのルートはベテランコース、我々が進むルートは難路との案内がありました^^;
ベテランコースと難路!
どっちが上なん???www
沢を渡った先はカニの横ばい。
なるほど!
難路ね??
ただの崖やん!!www
ハルリンドウですか?
可憐な花です。
難路を越えると三蛇ヶ滝に出ます。
大池平ヒュッテで昼食です。
ヒュッテからのトンビ岩。
誰かが手を振ってる。
ヒュッテで昼食を済ませたら、トンビ岩の方に向かいます。
歩き出したらすぐにルイヨウボタンが現れました。
サワグルミの大木。
この中を通ります。
毎回感動するよね?w
この辺りはサンカヨウの群生地帯。
すでに枯れてるのも多数^^;
温暖化だね?
トンビ岩の頭。
トンビ岩よりもかなり標高が高い!
大沼を見下ろす。
ここは絶景だよ!w
絶景の後は白兀山まで進みます。
895.7m 本日の最高標高地点!
蛇尾山に向かう途中。
ここが白山が一番見える地点。
ギフチョウさんに出会った。
ダオテラス。
オニヤンマのイミテーション。
ダオテラスからの眺め。
夕霧峠から富山県側の林道の様子。
雲海は霞に変わっていました。
国土原休憩所、展望台。
ここから前医王山への下りのルートが始まります。
急傾斜の難路が続きます。
前医王山登山口。
祖谷登山口とは400mしか離れていません。
下山後の林道歩きが400mで済むのも、今回の周回ルートの良い点ですね。
下山してから数km車まで歩くとかいうの、普通ですからね!w
わずか400mの間に二つの登山口があるというのが、このコースの最大の利点だと思います。
ランクテストコースとして最適なルートをさらに詰めてゆきますね!