甲斐駒ヶ岳(2967m)・仙丈ヶ岳(3033m)・3日目(最終日)
―テント泊で南アルプスの名峰を訪ねる―
●日時:2023年8月25日(金曜日)~27日(日曜日)
●参加者:5名 ●天気:晴れ時々曇り
●コースタイム
3日目コースタイム(甲斐駒ヶ岳)
長衛小屋テント場4:10→仙水小屋4:45~5:00→仙水峠5:35~5:50→駒津峰7:15~7:40→六方石8:02~8:22→甲斐駒ヶ岳(食事)9:12~10:32→六方石11:15~11:20→駒津峰11:37~11:55→双児山12:23~12:56→北沢峠14:05→長衛小屋テント場14:15(テント撤収)→北沢峠バス停14:50(15時発仙流荘行バス乗車)→仙流荘バス停16:00→金沢着・解散(途中入浴、食事)22:30
●距離:9.3Km ●標高差1186m
概要
甲斐駒ヶ岳は南アルプスの北部に聳える山で日本百名山の一座。また、日本にたくさんある「駒ヶ岳」の中でも最高峰の山である。隣に並ぶ仙丈ヶ岳(前日登頂)が「南アルプスの女王」と呼ばれるのに対し、「南アルプスの貴公子」と呼ばれることもある。深田久弥は甲斐駒ヶ岳を彼の中でも十指に入るほどの美しい山と称賛している。
☆前日の仙丈ケ岳登頂の報告は以下から
http://khc-web.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=3489&comment_flag=1&block_id=44#_44
2泊3日例会の最終日。前日夕方から激しい雷雨となった。テント泊での雨は初めてで色々と不安はあったが、全く問題なく、朝を迎えた。
甲斐駒ヶ岳は雲が上がってくるのが早いという事で、4時にテント場を出発した。外はまだ暗いが、ガスがかかっているのか星が見えない。晴れることを祈りながら歩きだす。
仙水小屋を超えたあたりからゴロゴロとした岩場になるが、ちょうどそのころから空が明るくなってきて足元がはっきりして歩きやすくなる。
仙水峠に到着すると、日の出の景色を見ることができた。ここで日の出を見れるとだれも予想していなかっただけに、嬉しいサプライズだった。幸先良いスタート!
仙水峠からは、急登の樹林帯が続く。時々開ける景色に励まされ、ひたすら登る。涼しい時間帯で良かった。
樹林帯を抜け、森林限界を超えると駒津峰。360度の展望に歓声が上がるが、此処はまだ6合目。目の前に、ドンとそびえる甲斐駒ヶ岳「あそこまで行くのか~」と思うと気が遠くなりそうだが、頑張らないと!
富士山の前に鳳凰三山、右に北岳、その奥に間ノ岳。日本の高い山ベスト3がそろい踏み
駒津峰からは、鞍部の六方石まで下り。途中、鎖があるなど急な下り個所が多々あり、気が抜けない。
六方石
いよいよここからが厳しい登り。
山頂までは、直登ルートと巻いていくルートがあったが、今回は安全第一で直登ルートは避けた。山頂に近づくにつれ、花崗岩の白い山肌となる。急なうえに足元はザレていて、歩きにくい。
このころには雲はなく抜けるような甲斐駒ブルー。山頂はもうすぐ。
山頂到着。
YAMAPで見ていた頂上の祠がある。とんかつ…じゃなくわらじが下がっている。願いがかなったお礼に奉納されているという事だ。
昨日登った仙丈ヶ岳
またまた、日本のベスト3
駒ヶ嶽神社。剣が刺さっている。
☆この時の景色をYouTuberさんが撮影しアップしている。画像掲示板に詳細記事あり。
是非、ご覧あれ!
風もなく穏やかな頂上。絶景に囲まれてのんびりしたいところだが、下山。
駒津峰からは、双児山ルートで下山する。綺麗な緑の稜線から、ガレ場の下りを経て、双児山山頂へ。
ここからも、甲斐駒ヶ岳が美しい姿を見せてくれて、この2泊3日を振り返り、余韻と感慨にふけりながら甲斐駒ヶ岳に感謝と別れを告げる。
甲斐駒ヶ岳、見納め。また会う日まで!
とここで、意外と時間がないことに気づき、怒涛の下山開始(ただし慎重に)。
テントを猛スピードで撤収し(詰め込んだだけ)、なぜか来た時よりパンパンのザックで、予定通り3時のバスに乗ることができた。
振り返れば、夢みたいだった2泊3日。お世話いただいたCSL、長距離運転してくださった皆さん、そして全員事故なく過ごせたことに感謝です。ありがとうございました。
感謝!