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例会山行報告 >> 記事詳細

2020/04/05

居谷里湿原と大町山岳博物館例会報告

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 居谷里湿原と大町山岳博物館
   -ザゼンソウと残雪の北アルプス-


■実施日 2020年4月4日(土) 
■天気  晴れ
■参加者 9名
■コースタイム
集合場所出発6:40→糸魚川IC8:10→道の駅白馬(トイレ)9:10~9:20→居谷里湿原9:40~10:50→手打ちそば「古家荘」11:15~12:05→大町山岳博物館12:30~13:15→鷹狩山山頂展望台13:30~13:45→木崎湖キャンプ場14:20~14:35→道の駅小谷15:25~15:40→糸魚川IC16:15→集合場所帰着18:00

 長野県の「居谷里湿原」を例会に仕立てた。そこは残雪のアルプスを背景に春から初夏にかけてザゼンソウやリュウキンカ、ミズバショウなどの花々が咲く、リーダー憧憬の場所である。木崎湖からさほど遠くないのに観光地化していないので訪れる人も少なく、静かな散策が楽しめることが魅力だった。
 ハンノキの疎林やカラマツ、杉などに囲まれた東西130メートル、南北1500メートルの開けた草地の中を清らかな小川が流れている。すでに雪はなく、去年の枯れ草と落ち葉の間からザゼンソウが暗紫褐色の火焔苞をもたげて黄色い花を包み込んでいた。坊さんが座禅する姿に似ていることから付けられた花の名である。地元の人から、かつてここには水田もあったが耕作放棄後再び自然に戻ったと聞いた。今年の花は例年より少し遅いらしい。私たちは居谷里神社に参ったあと、遊歩道を反時計回りに一周した。小径はアップダウンも少なく、南端のかさすげ橋で川を渡ると、行く手の樹間に鹿島槍の双耳峰が見えてきた。思い思いに湿原彷徨を楽しみ、姿の良いザゼンソウを見つけては写真に収めた。
 居谷里湿原から車で10分も行くと新行の里に着く。中山間地で昼夜の寒暖差が大きいこの地区はおいしい蕎麦の産地として名高く、数件の手打ち蕎麦屋が点在している。その中の一軒「古家荘」に上がる。ひと昔前まで民宿を営んでいたこの店へ湿原から電話を入れて注文を済ませておいた。「そばがき」が店の名物と知り所望する。ワサビを溶いためんつゆで食べると蕎麦の香りが際立った。注文した蕎麦と自家製漬物がそれぞれに運ばれ、美味しくいただいた。新型コロナウイルスの影響か客は他に一組のみ、そのぶんゆっくり寛げて良かった。
 次に大町市の高台に建つ大町山岳博物館を訪れた。入館料が今月から50円上がり450円になった。3階の展望室で目の前に広がる北アルプスに歓声をあげ、2階で地質や動植物展示に学び、1階では山とともに生きた人々の歴史や暮らしに思いを巡らせた。別館の動物園に行くとライチョウの飼育を見ることができた。
 山岳博物館から15分ほど舗装道路を登った先の鷹狩山展望台へ移動する。標高1164メートルから見る絶景は雄大そのもの。白馬鑓から大天井あたりまで雪の稜線が高く連なり、山麓の安曇野は春の装いを纏っていた。帰りに木崎湖キャンプ場へ立ち寄った。木崎湖は仁科三湖の一つでフォッサマグナの断層のくぼ地に水が溜まってできた湖である。天気に恵まれ、のどかで美しい湖面をしみじみ眺めながら今年度最初の例会山行を終えた。
    車2台に分乗したのであるが、3密空間ゆえに道中参加者全員がマスクをつけ、換気、手指の消毒に気を付けたことを記しておきたい。


居谷里湿原入口の駐車場から見える鹿島槍ヶ岳


居谷里神社の鳥居をくぐり山の神様に挨拶


遊歩道近くの水辺で火焔苞(ホウ)を伸ばすザゼンソウの群生


ザゼンソウの花。匂いはあまり素敵ではないが…


遊歩道南端のかさすげ橋を渡る


残雪の山を背景にしたザゼンソウを狙ったのだが構図とレンズに無理があったか


ザゼンソウを探して草原に散らばる参加者


手打ちそば古家荘の看板


この店の人気メニューのひとつが「そばがき」だ


市立大町山岳博物館の正面入り口


3階展望室からガラス越しに望む爺が岳(中央)と鹿島槍ヶ岳(右)


1階にあった昔の山小屋内部のセット。この人、KHCの誰かに似ていないか?


併設のミニ動物園で飼育されている二ホンライチョウ


鷹狩山山頂展望台から見る安曇野の絶景


木崎湖キャンプ場。シーズン前ののどかなたたずまい
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