■目的 お花を求めてロングコースを歩く
■山行日 2022年7月30日(土)~7月31日(日)
■参加人数 7名
■コースタイム
一日目)
加賀禅定道(歩行距離:約13km 累積:上り2,070m/下り 830m)
集合4:15―林道登山口5:30―奥長倉避難小屋8:30―百四丈の滝10:05―
天池11:05―油池(昼食)12:10~12:40―七倉の辻14:15―大汝峰15:35―
室堂16:30(泊)
二日目)
中宮道(歩行距離:約18.5km 累積:上り1,045m/下り 2,838m)
室堂4:30―お花松原5:45―北弥陀ヶ原7:00―ゴマ平避難小屋9:30~10:10―
しなのき平避難小屋(昼食)12:15~13:00―中宮温泉15:20―
比咩の湯(入浴)17:00―集合場所着・解散18:30
■山行概要
好天ながら、猛暑予報が出ていた二日間。加賀禅定道で会った登山者は5名、中宮道は1名。
静かで味わいのあるロングコースでお花を堪能してきました。
一日目、朝4時台でも集合場所付近は蒸し暑く、どうなることやらと心配していたが、
瀬女あたりから徐々に空気がひんやりしてきた。
白山一里野温泉スキー場上部の林道登山口まで車で上がり、そこから登山開始。
ハライ谷登山口から標高300m、距離にして2.5kmの短縮は大きい。
檜倉を超えると単調な坂道が続き、傾斜が地味にあるので息が上がる。
林の中はまだ良いが、日に照らされるとやはり暑いので、奥長倉避難小屋に
着く頃には汗びっしょりになっていた。それでも予想していたよりは風が涼しく、
日陰はひんやりだったのがありがたい。
小屋からは細く急な坂道が続く。一つ一つの段差がきついので、身体を上に
持ち上げるのにひと苦労。噂のとおり美女坂は体力を削られるハードな登りでした。
その先に百四丈滝展望台があり、小休憩。雲が多くなってきていたが、滝は良く見え
登って来た甲斐があったと感じさせてくれる。
天池に向かって進んでいくと、ニッコウキスゲやハクサンコザクラなどが見頃を
迎えていた。ハクサンコザクラは、経験豊富なメンバー方も驚くほど群生していて、
花の絨毯のようで綺麗。
油池で昼食をとり、四塚山へ。マツムシソウやリンドウを愛でつつ、呼吸を整えながら
登っていく。山頂付近にはハクサンイチゲやチングルマ、コバイケイソウも。
大汝峰手前ではイワギキョウやイワツメクサなどが目を楽しませてくれる。
ここまでくれば室堂まであと一息。岩場を下り、人で賑わう室堂まで無事到着。
別コースから登って来ていたもう1名のメンバーともここで合流。
CLの手配のおかげで県民割を活用し、実質半額以下で室堂ビジターセンターに
泊まることができた。
二日目、4時半に室堂を出発し、まずはお花松原を目指す。
早朝は霧が濃かったが、途中からは展望が開け、遠く恵那山方面まで良く見えた。
昨日と同様にハクサンコザクラやミヤマキンバイが咲いており、クロユリや
クルマユリも多く見られた。
中宮道は草刈りがあまり入っていないと聞いていたが、道自体は比較的明瞭な印象。
ただ、足元が草で覆われているので、落とし穴のように段差やぬかるみに足をとられ歩きづらい。
北弥陀ヶ原の手前ですれ違った女性の登山者によると、歩けないほどではないとのことだったので、
予定どおり中宮道で下ることに。
途中地獄尾根の火ノ御子峰を見ながら、さらに先に進んでいく。
急な下りに体力を削られながらもゴマ平避難小屋に到着。水を補給し、シナノキ平避難小屋を目指す。
地図で読み取りにくいアップダウンを何度も繰り返す。これがなかなかしんどい。ところどころで
ハチやアブがまとわりついてくるのも困る。
シナノキ平避難小屋で昼食をとり、励まし合いながら歩いていると、「中宮温泉まで1.9km」の
看板が見えてきた。よく歩いてきたな、もう少し、と油断していたら、ここからが
中宮道の本領発揮という感じ。ロープのかかった急坂がいくつも現れ、オオバコの
茂る下り坂は蒸し風呂のように暑い。最後の階段の段差まできつくて優しいところが
ない。それでも無事皆ケガなく登山口に到着。
一里野から中宮温泉への道に通行制限(夜間通行止め)がかかっている関係で、
車を回収するために、本来はここから4㎞車道歩きをする必要があったが、Kさんの
ご厚意で車出しをしてくれることになっていた。ヘトヘトになりながら中宮温泉まで
歩いていくと、Kさんが冷たいアイスコーヒーとフルーツを持って出迎えてくれた。
疲れた身体に冷たいものが本当に沁みました。感謝感謝です。
なかなか一人では行きづらいコースですが、白山山系のまた違った雰囲気が味わえ、
充実感のある二日間となりました。
先客は3台。5台停めるとほぼ満車。
檜倉。周辺の登山道にはキノコが所かしこに。しかも大きい。
傾斜があり道も狭め。日に照らされるとやはり暑い。
百四丈滝の展望台からの眺め。景色が開けて風も気持ち良い。
楽しみにしていたお花が出てきました。
お待ちかねのハクサンコザクラの群生が。
マツムシソウやリンドウの姿も。
四塚山周辺はチングルマやコバイケイソウが多い。花に癒されながら進んでいく。
大汝峰方面へ。この辺りはイワギキョウやイワツメクサが。
山頂は貸し切り状態でした。
室堂に向かって岩場を下る。あとひと踏ん張り。
ようやく室堂が見えてきた。
夕方には雲が取れ、別山も良く見えました。
⇒二日目へ
早朝は霧が濃く、日の出も幻想的な雰囲気に。
霧が晴れると雲海が。
途中雪渓を渡りつつ。
木道を挟みながら生い茂る道を進んでいく。
火ノ御子峰。やはりここだけちょっと雰囲気が違いますね。
ニッコウキスゲに囲まれるのも良い。
ゴマ平避難小屋。分岐方面に5分ほど歩いたところに水場あり。
こちらはシナノキ平避難小屋。標識が木に刺さっている。
この看板に油断するなかれ。
最後まで厳しい登山道ながら無事下山。お疲れさまでした!
以上
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