白山弥陀ヶ原まで
―白山の花を楽しみながら登る―
■実施日 令和3年8月7日(土) 晴れのち曇り
■参加者 11名 A健
■コースタイム
集合5:00→市ノ瀬6:00~6:20(シャトルバス)→別当出合6:35
観光新道登山口6:45…別当坂分岐8:20…1880m地点9:20~9:30
▶SLグループ:殿が池小屋へ向け出発…殿が池小屋10:20~10:40
▶CLグループ:体調不良者発生9:50まで休憩…1960m地点10:20(CL下山を決断しSLに連絡)…1900m地点10:30~11:00(不調者を救護しながらSLグループを待つ)
全体下山開始11:00…別当出合分岐12:30…1400m地点広場13:40~14:10(昼食休憩)…別当出合14:35
別当出合14:40(シャトルバス)→市ノ瀬14:55~15:20(反省会)→集合場所16:20 解散
市ノ瀬駐車場は土曜日というのに車は少なくシャトルバス乗り場にも人影はまばら。静かな花の山が楽しめそうだ。新人一人を含む11人で別当出合から観光新道を登った。SLがトップを行き、CLは後部から全体を目配りする。ハクサンシャジンやシモツケソウなどが登山道に次々あらわれ花の予感が膨らむ。樹林帯が終わり、別当坂分岐で慶松平から上がって来る越前禅定道と合流すると、ここから上は日差しの強い尾根筋をたどる。観光新道は砂防新道に比べて登り始めが急登だが、その分眺望に恵まれ植物も多彩だ。とりわけ殿が池避難小屋を過ぎた馬の背から蛇塚にかけてのお花畑は例年見事である。
尾根上の標高1880m、火口より2km表示のある場所まで来て小休憩をしていた時、メンバーの男性が大汗をかき、めまいを訴えた。軽い熱中症かもしれない。前方にいたSLを含む6人はそれに気付かず出発したが、CLは男性の変調に気付き即座に水分をとらせ体を冷やす手立てを試みた。しばらく休むと少し落ち着いた様子なので5人でゆっくり出発したものの、1960m地点まで登った時点でCLはこれ以上の前進は無理と判断、台風10号の影響で午後の強雨も懸念され、全員下山を決断した。だがSLにそれを伝えようにもスマホが通じない。一方機内モードにしていたSLは、なかなかついて来ないCLたちに異変を感じモードを解除してみた。電波を拾うやすぐにスマホは繋がった。CLは登山を中止するので殿が池小屋から戻るよう要請し、少し下った草地で体調不良者を救護しながらSLグループの到着を待った。
メンバー全員が揃った11時、CLがトップに就き体調不良者をセカンドに配して、登りと逆編成で下山を開始する。途中の岩屋「剃刀窟」で集合写真を撮る頃には男性も笑顔が浮かぶまでに体調は回復、幸い雨には遭わず無事別当出合へ降りた。今回の例会が事なきを得たのはCLの的確な状況判断とSLの気転のお蔭である。初参加の新人会員と百花繚乱を楽しみにした参加者には残念だったが、安全登山にまさるものはない。別当出合を出発樹林帯を抜けると視界が広がる別当坂分岐でしばし憩う。目指す後方右のピークが高い真夏の日射しが照りつける稜線を登る。日傘をさすメンバーもあり白山釈迦岳100m高い場所に見える殿が池避難小屋。先行したSLグループが着いているはず
SLグループが殿が池小屋から下りてくる間、不調者を横たえ休ませるCL全員揃って下山市ノ瀬駐車場で反省会観光新道の花と昆虫 稜線で見つけた自然のアンソロジーハクサンシャジンシモツケソウヨツバヒヨドリヤマハハコナナカマドの紅葉がもう始まっているミヤマオトギリイブキトラノオバイケイソウ(根茎に毒)カラマツソウエンレイソウの実カニコウモリアザミマツムシソウ大好きなヨツバヒヨドリの蜜を吸うアサギマダラハリブキ(茎にも葉にも強剛なとげが一面に生えて、触れるととても痛い)ハクサンオミナエシアカモノの実ハクサンタイゲキミヤマコウゾリナオオカメノキの赤い実ダケカンバ にもそこはかとなし秋の気配 fin
名前の分からなかった実がアカモノだとわかりました。ありがとうございます。