はじめに
「ジルブレッタ」は長く山に登っている方なら、ビンディングの名前として記憶しているかもしれない。が、オーストリアチロル地方を含む、スイスにまたがる山群の名称のこと。ここに点在する山小屋を結ぶスキーツアーに行ってきた。
日程:
3/4 09:00 マドレナーハウス発-11:30 ヘンネコップ2,704m登頂-14:00 マドレナーハウス着(1,980m、ビーレルヘーエ、オーストリア)
3/5 08:00 マドレナーハウス発-12:00 ウェイスバッドナー小屋着(2,443m、オーストリア)
3/6 09:30 ウェイスバッドナー小屋発-11:20 ヴェルムントヨッホ2,798m-11:45 ウェイスバッドナー小屋着(連泊、オーストリア)、ガイドのビートが山を下り、マリオが登ってくる
3/7 07:45 ウェイスバッドナー小屋発-ジルベレッタホルン手前コル3,000m-11:20 ピッツブーイン登頂3,312m-16:30 ジルベレッタ小屋着(2,803m、スイス)
3/8 07:30 ジルベレッタ小屋発-15:10 マドリサ-16:00 エリカハウス着(1,642m、スイス)
3/9 08:30 エリカハウス発-10:40シュラッピナーヨッホ2,202m-11:20ガルゲレン1,432m-13:20サンアントニエンヨッホ2,371m-14:00 2,518mの峠-14:00ベルグハウスアルペンローズリ着(1,777m、スイス)
3/10 08:20 ベルグハウスアルペンローズリ発-10:00 カーシナーヒュッテ2,230m-12:30リンダウアー小屋着(1,740m、オーストリア)
3/11 07:30 リンダウアー小屋発-09:30 シュルンツ着(995m、オーストリア)
人員:参加者4名(Khc1名、他3名)+現地ガイド1名
距離:100.7km
累積標高:登り 8,233m、下り 8,517m
概念図:赤のラインがと今回のトラック、オーストリア発→スイス→オーストリア→スイス→オーストリア着
紫のラインは国境、右手がオーストリア(ユーロ)、左手がスイス(スイスフラン)
ヘンネコップ山頂2,704m、オーストリア人ガイド「クライマーのレジェンド」ビートと共にスキーで登る
御来光を背に
ラーメン模様その1
ラーメン模様その2
ピッツブーイン登頂3,312m、オーストリア人ガイドマリオのリードで
マリオが先行し、ステップを切ってくれる。コルまでは一見困難な斜面に見えたが、マリオは雪の状態を読んで、的確にルートを刻んでいく。
スイスの山小屋アルペンローズリー。初めて泊まる日本人だそうで、記念に「幸せなら手をたたこう」を歌ったところ、大受け。国際的な曲だと初めて知った。
長いツアーの終わりは林道歩き。下りてきた道を振り返ると白銀の山、道端にはフキノトウが咲いていた。
おわりに
必要なところに点在する充実した山小屋、国の機関が発信する自然やスキールートの詳細情報、そしてヨーロッパ各国から集まるツアースキーヤー達。ヨーロッパの洗練されたスキー文化にどっぷり浸ったツアーだった。
いつもお世話になっているJWAF、留守宅と、このころ国内で頻繁に発生していた雪崩事故に関して心遣いを頂いた会員に深く感謝いたします。
【Kiyohide Muto 418】