例会山行報告 >> 記事詳細

2012/05/26

2012年5月20日 高三郎山 山行報告

Tweet ThisSend to Facebook | by 会員
2012年5月20日(日) 晴れ  ランク:B健
高三郎山(三角点・1421m)  犀奥のロングコースを歩く(藪こぎ・藪こぎ・藪こぎ)
参加者7名

<コースタイム>
集合場所5:00-上寺津発電所ゲート6:05-犀川ダム7:05(ボート便乗)-倉谷集落跡7:20-長尾根登山口8:05-長尾根とシャクナゲ尾根の合流点12:00-三角点頂上12:40~13:25-長尾根とシャクナゲ尾根の合流点13:50-道間違い15:15-シャクナゲ尾根登山口17:00-長尾根登山口17:25-倉谷集落跡18:05-犀川ダム19:10~19:25-上寺津発電所ゲート20:50-集合場所21:20
※総移動距離 約31km 標高差 約1200m


GPS軌跡ファイル:高三郎山GPS軌跡.gdb (帰り道のダム湖畔で電池切れ)

高三郎山例会のGPS軌跡図

<感想と記録>
 上寺津発電所のところで、道路のゲートがしまっていて車が犀川ダムまで入れない。ゴールデンウイーク中は、開いていたとのことで、今日はあてがはずれてしまった。藪こぎも予想されるので、報告者としては、登山口まで下見ができれば充分と覚悟を決めて道路を歩き出す。
 途中で車に拾ってもらうことができ、SLの知人がおられたご縁で、犀川ダムから倉谷の人たちのボートに便乗させてもらうことができた。新緑が美しい広葉樹林の森に囲まれた湖面を渡るボートに乗るのは素晴らしい気分で、便乗させて下さった方に感謝申し上げます。これで、何とか当初予定の行動時間を取り戻すことができた。
 倉谷集落跡から歩き出し、川べりをへつるように道は続く。ロープを張ってある一箇所の渡渉を経て長尾根登山口に到達する。金沢市の立派な指導票が設けられている。
 長尾根登山口から標高800m地点までは、登山道は整備されている様子で、迷わずに歩いていける。標高800mから標高1100mくらいまでは、ある程度の藪こぎ状態で、後続からは「どっちいったのー」との声がかかる。尾根が細く、しかも登りであるため向かうべき方向は明確で、高みを目指して登っていけば、踏み跡が薄くなっていても不安を感じることはない。ところどころでシャクナゲが咲いていたり、カタクリが咲いていたりして、美しい箇所もある。標高1100mを過ぎると、尾根がさらに細くなり、植物も薄くなってくるためか、進むべきルートは明瞭になってきた。細尾根ではあるが、雪はすっかりとけているので、歩きに不安はない。
 長尾根とシャクナゲ尾根がぶつかる標高1250m付近に出ると、まずまず歩きやすい雪がついていて、雪を拾って山頂(三角点)まで歩くことができた。

 帰りはシャクナゲ尾根を下る。こちらのほうが尾根が広く、道も良さそうだ、とのネット情報があったが、インターネット上での情報に相違して、こちらの登山道は藪こぎ・藪こぎ・藪こぎ状態である。見た目では、どこが登山道だかまったくわからない箇所も多い。踏み跡らしきものを辿って、地図・コンパス・GPS2台を使って確認しつつ、降りて行く。標高が下がってくれば、倉谷の人たちの作業小屋にも近づくのだから少しは踏み跡もしっかりしてくるのでは?と期待しつつ下っていくが、標高が下がったからと言って踏み跡がしっかりしてくる感じはあまりない。逆に、植物が濃くなってきて、どちらに進んだらよいのか全くわからない箇所も多い。
 残雪があって登山道(踏み跡)が雪に埋もれる箇所では、踏み跡を見失い、いったいどちらにいったらよいのか迷う。潅木が何十本も連続してだーっと倒れていて、一歩も進めないようなところが実は登山道だったりして、かなりわかりにくい。メンバーで手分けをして見失った踏み跡を探す、という場面が5~6回以上もあったろうか。シャクナゲ尾根ではシャクナゲの花はもう終わったようで、ほぼ全域が薮化している。シャクナゲ尾根は、長尾根よりも幅が広いので、どこがメインの尾根がわからなくなる場面も多く、難儀した。

 1人でこの尾根を降りたとしたら、GPSなど持っていても、道迷い遭難することは100%確かである、という感じだった。7人のメンバーの目、この山の経験者、GPS、地形図、コンパス、こういったものを総動員すると、何とかルートをみつけられる感じであった。標高650mくらいまで降りてくると、ようやく踏み跡が明瞭になってきた箇所もあり、これで道をはずすことはない、と少し安堵していると、また道が悪くなったり、登山口のごく近くでも倒木が道をふさいでいたり、シャクナゲ尾根にはとにかく手は入っていないように思えた。この先季節が進めば、虫やクモの巣なども出てくるであろう。シャクナゲ尾根は、手が付けられない状態になるのも近いのではないか、と感じた。
シャクナゲ尾根の登山口からは、川をじゃぶじゃぶと渡渉し朝通った長尾根登山口に復帰し、ロープを渡してある支流を再び渡渉して倉谷集落後を目指すことになる。結局、帰りは、高三郎山 三角点山頂(1421m)から車を置いた上寺津まで、約15~16kmの距離の歩きとなった。最後は日もとっぷりと暮れて、ヘッドランプのお世話になった。


ダム湖をわたる


長尾根にて


長尾根にて


長尾根にて


この写真のような踏み跡は、今回歩いた中ではとてもわかりやすい踏み跡(シャクナゲ尾根)
背丈を越す熊笹原や、身動きの取れない潅木の林など、薮こぎ・薮こぎ・薮こぎ、倒木を乗り越えた。

 
山頂(三角点にて)

※5年ほど前にメンバーの何人かが来られたときは、登山道は整備されていたそうです。登山道のみならず、今回は、ダム湖の湖畔通路が山側法面からの激しいがけ崩れで寸断されていて、足をのせる場所がかろうじてある、という危険箇所が数箇所ありました。ダム湖畔の通路は、車が通れるくらいの幅員の歩きやすい道です。道路として整備されているわけではないのでしょうから、重機が入って直す、というような作業が容易にできるとは思えない場所です。大雨や雪によって、歳月とともに崩落するにまかせることになるのでしょうか。高三郎山登山道も、やがては完全に薮化して人が歩けなくなる可能性が高いと思いました。金沢市の犀奥の山として、手付かずの自然に触れられる山なので、身勝手ながら、将来もここを登山者が訪れる環境が残ってくれたらなあ、と感じました(大雨の後は入れない山です)。湖畔に道があるおかげで登山者が入れるのですが、湖畔の道のために土砂崩れが誘発されている、とも言えるのかもしれません。

22:57 | 投票する | 投票数(7) | コメント(0) | 石川県の山(夏)