| | 2013/09/08 | チブリ尾根登山道整備 | | by 記事編集者 |
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2013年9月7日(土) 雨 別山(2399m)チブリ尾根登山道整備 参加者:ハイキングクラブ9名、白山の自然を守る会2名、計11名 集合場所5:30-市ノ瀬6:40-登山口7:00-下の水場8:00-草刈開始9:30-終了12:00-チブリ避難小屋12:35~13:15-覗き14:12-下の水場15:10-市ノ瀬16:10 GPS軌跡ファイル:チブリ尾根登山道整備2013-09-07.gdb ※移動距離:15.12km 標高差:約1050m 累積標高差:1659m
毎年恒例の別山チブリ尾根の登山道整備を(県連所属の会として)実施しました。秋雨前線が活動してはっきりしない天候が続いたあとの週末、天気予報に望みを託して決行しました。今回は、登山道の熊笹の刈取りを白山自然を守る会の方から要請され、守る会の方にご指示をいただきながらの実施となりました。 覗き(標高1520m付近)から少し上部に歩くと、樹林帯がほぼ終わりになる地点に道案内の指導票が建っています。この少し先、草が濃くなってくる標高1580mあたりから標高1780m付近(稜線手前の大曲り)までの熊笹刈りがハイキングクラブの目標作業範囲です。要請があった事項は、下記です。
- 怪我などないように安全第一でお願いします。
- 下草刈は道幅80cmが目安です。谷側は残して山側を刈ってください。
- 笹は中途半端なところで刈ると切り口が危ないので根元から刈ってください。
- 除去できない倒木などがあったら写真撮影をして報告書に場所を記入してください。
- 現地の作業状況写真を撮ってください。その際、ヘルメットを必ず着用してください。
この登山道整備は、公的機関から委託・許可を得て実施しているとのことで、国立公園管理員の腕章をつけて熊笹刈りに従事しました。9:00すぎくらいから雨に降られ、覗きまで到達した頃にはカッパが手放せない状況で作業には困難が予想されましたが、「せっかくここまで登ってきたので、できるところまでやろう」ということで、9:30ごろから作業を開始した次第です。腰をかがめたり、ときには這いつくばるようにして笹を根本から刈っていきます。慣れない私のような者にとっては、かなりの負荷のある作業です。 その後、雨の状況も見て11:15で作業を打ち切りすることにしましたが、うまい具合に雨があがってきたため「できるところまで」と作業を続行し、12:00時点で標高1780m付近の稜線手前(当初予定位置)まで笹を刈り上げることができました。30~40分ほどかけてチブリ尾根の避難小屋まで移動し、昼食・休憩としました。稜線に出ると風が冷たく、秋の訪れを感じました。ずぶ濡れ状態になりましたが、この季節くらいが限界でしょう。もう少し季節が進んだ状態でこれだけ濡れては、かなり危険です。 参加の皆さんの頑張りで、熊笹を選択的に整理することができました。雨があがってきたとは言え、ずるずる作業を伸ばしたことで、かなり疲労なされた方もおられたことと思います。反省すべき点の一つです。また、県連からお借りしたカマの切れ味が悪く、現状のままでは使い物ならない、といったほうがよいかと思います。これも反省点でしょう。報告者は、持参の折りたたみノコギリを使いました。ユーエム工業 http://www.silky.jp/ のシルキー印のノコギリです。熊笹に対して最適とは言えないかもしれませんが、ある程度戦力にはなりました。理想的には、よく研いだ厚刃のカマがよいとのことでしたが、熊笹に対抗できるには、相当しっかりした物でないと追いつかない感じでした。腰を入れてカマを振りかざす=よく切れる刃物を振り回すわけですから、くれぐれも慎重に、ということでしょう。 個人的な反省点としては、一回だけ自分の手を刈りそうになったことです。少し血が出ましたが、革手袋をしていたおかげで大事には至りませんでした。作業に慣れが出て、かなり疲れてきたときにやってしまいました。気を付けないと本当に危険です。チブリ尾根の登山道は、自然の山道で、私はこの道が好きです。ほんのわずかなことですが、登山道整備に携わることができてよかったと思っています。この整備を毎年継続されておられることに敬意を表します。 実施にあたり奔走して下さったSLのMさん、県連の皆様、ヘルメットを提供下さったIさん、県連のヘルメット用にデカールを考案・貼り付けして下さったY井さんなど、多くの方のお世話で実施ができました。お礼申し上げます。
猿壁登山口にて(暑さを感じる、上では寒かった)
熊笹の整理
雨の中での2時間30分あまりの作業 10m間隔くらいに並んで、上に向かって笹を刈り上げていく。11名いれば、1サイクルで110m の長さに渡り笹刈りが進む。これを繰り返すことで笹が整理されていく。注意点としては、他人 の後ろを通るときには、「通ります」と一声かけること(これも教えていただいたことです)。
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