白山クリーン登山② 御前峰2702m
清掃登山 砂防・山頂・トンビ岩・砂防
実施日 2025年9月7日(日) 曇り ガス
参加者 8名
コースタイム
集合地4:30-市ノ瀬5:30 (バス6:00-6:20) 別当出合6:25-中飯場7:00~7:10-覗7:55-甚之助避難小屋8:25~8:35-南竜分岐9:00-黒ボコ岩9:35~9:45-室堂10:10~10:20-御前峰11:00~11:20-室堂11:50~12:30-トンビ岩12:45~12:55-南竜山荘13:40~13:50-南竜分岐14:10~14:15-甚之助避難小屋14:35~14:40-中飯場15:30-別当出合16:05 (バス16:10-16:30) 市ノ瀬16:30~16:50-集合地17:50
自然保護部恒例の白山クリーン登山。実施日が年々早まり、前日に行われた県連チブリ登山道整備とのニアミスが指摘されていた。もともとは、クリーン登山は9月末だった気もするが。いずれにせよ、白山の山頂を踏む今年最後となる例会なのに参加者は8名と精彩を欠いた。まあいいか。灰色のガスが垂れこめて何も見えない山頂部を見上げ、精鋭部隊の一行は雨を覚悟で別当出合の吊橋を渡った。
きのう開通した観光新道に流れたものか、今日は砂防新道を登る登山客が若干少ないようだ。砂防新道は相変わらずの悪路で、大枝が張り出し、石が無造作に転がり、土がえぐれた木の根の段差もここ数十年ほったらかしのまま。お世辞にも歩きやすい道とは言い難い。今冬の雪の影響なのか、崖の崩落跡や路肩に亀裂の入った箇所もあった。しかし、ゴミは殆んど見あたらない。道端には数多くの花々が咲き競っていて、それがミストを浴びて瑞々しく美しい。
濃霧の室堂に着き軒下に荷物を置く。雨具を着けて強風の中を全員で山頂へと向かった。ひときわ若い男性会員がトップで折り返し、女性3人も次々山頂から降りて来ては男性4人とすれ違った。気温15度と涼しい山頂にたどり着いたものの眺望不能と見限り、われわれ男性陣も室堂に帰り着けば、先着の4人は昼食も終わりかけていた。
ガスは晴れる兆しすらない。ホワイトアウトの室堂平を後に予定のトンビ岩コースを歩き出す。ポツリ雨が当たったので再びカッパを着て前進。下山路には羽毛に露がまとわりついた見事なチングルマの群生地がひろがり、赤く熟した実をたわわにつけたベニバナイチゴが誘惑する。ガスの中に南竜小屋が突如として現れた。小屋に入りひと休みしてカッパをザックにしまう。南竜道から砂防新道に合流した。この道は①グループがすでに下って行ったはずだから、われわれのゴミ拾いはここまで。あとは甚之助避難小屋で休憩をとったのみ、一目散に下山した。
さいわい、別当出合まで雨に遭うことはなかった。16時のバスには間に合わず、16時10分発の満員バスに揺られて市ノ瀬に戻った。さあ、各自の収穫ゴミを出し合って計量する儀式である。唯一の大物は中飯場のベンチ下に落ちていたというフェイスタオル。ゴミというより忘れ物だ。ほかにはお菓子のセロファンの切れ端、丸めたティッシュが数点で、総重量はわずか145グラムと極めて些少であった。今年の白山は例年以上に多くの登山者が訪れたと聞くが、このマナーの良さは特筆に値する。任務を完遂した精鋭部隊にも感謝したい。

ゴミ拾い活動編
市ノ瀬でシャトルバスに乗り込む

別当出合を出発

いつもの吊橋を揺らさないように渡る

中飯場で早くも清掃活動に励む参加者

ゴミはないかな?

路肩に亀裂が入って危険な箇所

ガスの弥陀ヶ原を行く

濃霧の室堂ビジターセンターに到着

御前峰山頂に鎮座する白山奥宮

霧のなかに佇む南竜山荘を後にした

南竜道にもゴミはない

吊橋へ帰って来た

別当出合16時10分発のバスに乗車

市ノ瀬で収穫ゴミを一つにまとめた

わずか145グラムのゴミしか落ちていなかった
登山道わきに咲く花編



FIN