大熊山 1629m
残雪の頂上から絶景を楽しむ
実施日 2022年5月3日(火) 晴れ
参加数 7名
コースタイム
集合場所6:00→小又川出合Ⓟ7:20~7:40…大熊山登山口7:50…1250m地点9:45(アイゼン装着)…ナイフリッジ通過10:35…大熊山山頂11:15~12:00…1250m地点12:55(アイゼン取外し)…大熊山登山口14:15…小又川出合Ⓟ14:30~14:40 反省会後解散(→一部湯神子温泉)→集合場所
3連休初日。天候に恵まれたこの朝、小又川出合近くの広場に若いグループの車が次々到着しては大熊山を目指し出発していく。だが、馬場島線の開通直後とあって登山道は荒れていた。雪圧で下向きになったクマザサが顔面を撫でるわ、芽吹いた藪がストックのバスケットに引っかかりまくるわ、真新しい倒木が道を塞ぐわと、難儀極まりない代物である。そんな這うような急登が1時間以上続く。立山杉の巨木を越えた1250m地点でアイゼンやチェーンスパイクを装着すると、見上げる稜線の先にある山頂まで打って変わって快適な雪上歩きに。背後の剱岳にかかる雲の晴れを念じつつも。
大熊山山頂は予想通り夥しい残雪で、途中追い抜いて行った若者たちが剱岳の雲行きをしきりと窺っている。我々も剱が見える位置に溝を掘って座った。しばらく待つと剱岳の雲が取れ、素晴らしい絶景パノラマが広がった。僧・駒から毛勝山、ブナクラ峠の奥に白馬岳、峩々たる剱の峰々、手前にはクズバ山、剱御前、奥大日、大日岳、そしてコット谷源頭部を挟んで雪がつながる早乙女岳。富山県呉東の名峰たちがぐるり見回せる。
下山は、腐った雪を踏んでは沈み面白いほど下降が楽だ。そして行く手正面には、アイゼンを外す地点までずっと剱岳の雄姿があった。大熊山は山頂もいいが、下りがどこよりも素敵な山である。
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駐車場を出発して間もなく雪渓からの流れを渡る
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歩きにくい急登が連続する樹林帯
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立派な立山杉
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簡易アイゼンやチェーンスパイクを装着した
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気持ちの良いブナの尾根を行く
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ナイフリッジの雪上を慎重に進む
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頂上は前日に新雪が少し積もった様子。前方のピラミッドは鍬崎山
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先着の元気な若者たち。左の早乙女岳からコット谷源頭を経て雪稜が大熊山までつながっている
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カップ麺と剱岳の雲が取れるのをじっと待つ
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剱岳の雲が晴れた。手前のピークはクズバ山
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大猫山と毛勝三山
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大日岳(中央)と奥大日岳
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贅沢な眺望を楽しみながら下山した
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ブナクラ峠の奥にのぞく白馬岳と旭岳
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イワウチワが花盛り
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林道に降り駐車場へ向かう。袋を提げているのは集合写真を撮ってくれた地元の方で、我々のメンバーではない