針の木岳〜唐松岳縦走   個人山行

8月18日〜8月21日

行動記録  8月18日  金沢19:00---扇沢23:00      参加者       K&N
8月19日 扇沢4:30---登山口4:55---針の木峠8:15---蓮華岳9:25---針の木岳11:15---新越山荘15:15

8月19日  雷鳥に出会った(*^^)v

19日朝方、久し振りに満点の星を見た。扇沢の駐車場から歩き出す。薄暗いなか歩き出したのと、林道と樹林帯の混じった登山道だったので、登山口に着くまで少し心配だったが、標識があり一安心。

ブナが美しい樹林帯を歩き、大沢小屋に着く。小屋番に雪渓の様子を聞くと「この時間帯だとまだ凍っているから、軽アイゼンがいるよ」と言う。

7月にここを下っている仲間の話では「アイゼンは必要ないよ」と聞いていたので、実は用意して来ていない。小屋番に「バカモノ」と叱られたが貸しアイゼンがあったので借りることにした。貸賃は500円。

針の木雪渓は三大雪渓の一つだが、思っていたのよりずっと小さかった。残っている雪渓は2カ所。軽アイゼンが利き、スプーンカットの雪渓も快適に歩けた。降りかえると三角形の爺ガ岳が美しい。
針の木峠 想像よりずっと小さかった、針の木雪渓
針の木岳の下り 赤沢岳への稜線
登っ ている時から、針の木峠が良く見えるが、結構時間がかかる。峠に立つと七倉岳や船窪岳が目の前。一休みし、盛りを過ぎたコマクサを見ながらレンゲ岳へ。頂 上は稜線のずっと奥にあった。峠まで引き返し針の木岳〜スバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳を越え、今晩の宿「新越山荘」へ。稜線歩きでは、ガスも時々かかったが、 緑色の黒部湖や、渡し船も良く見えた。新越荘は労山会員証を提示すると宿泊費が割引(500円)になる。こんなこともあるので、日頃からリックに労山会員 証を入れて役に立てよう!今日の宿泊者は40人40人くらい?空いていたので、助かりました。

8月20日   八峰キレット小屋は眺望も食事も☆☆☆☆☆

8月20日 山荘5:00---種池山荘6:45〜7:25---冷池山荘8:50〜9:10---鹿島槍10:50---北峰11:40---キレット小屋12:45
妙高あたりからの朝日が美しい 種池小屋で眺望をご馳走にゆっくりと朝ごはん

山小屋の朝は早い。4時を過ぎるとザワザワと小屋全体が目覚める。

今日はキレット小屋までの行程。後立山縦走の一番のハイライトである、鹿島槍北峰〜八峰キレットを通る。どんな所なんだろう〜〜。期待と不安な気持ちが交錯する。

歩き出して直ぐに雷鳥親子を見た。人間の怖さを知らないのか、前を歩いている。近距離で母雷鳥を写せた。ヤッター(*^^)v 

昨日歩いてきた稜線の向うに蓮華岳、針ノ木岳もスッキリと見える。種池山荘で朝食を摂る。

もう柏原新道から登ってくる人がいるが、この人たちは何時から登ったのだろうか・・・。もっとも単独の若い男性達だったから早くても納得・・・かな? 
思いがけない雷鳥との出会い(^_-)-☆ 難所の八峰キレット、無事通過
鹿島槍ゲガ岳北峰 八峰キレット小屋からは、劒岳が真前に
鹿 島槍(南峰)はハイキングに入会する前に登ったことがあり2度目である。前回は、南峰で引き返しちょっと残念に思っていたが、念願が叶って嬉しい。北峰の 頂上は狭いく、残念なことにガスがかかり眺望はなかった。このあたりで唐松岳方面から来る登山者に会うようになるが、急な登下降や鎖があり、すれ違いに気 を遣う。期待と不安の八峰キレットは案じてたより短く、ガスの中に浮屹立する岩峰のさまは、まさに幽玄の世界。すれ違う人が来なかったので難なく通過する ことが出来ホッとする。キレットを越えるとすぐ眼下にキレット小屋があった。今日の宿泊者は大きな小屋にたったの8名。夕飯は大きなエビフライに山盛りの キャベツ他。味噌汁が美味しかった!夕飯を食べている頃から、ガスがきれだし窓からは、剱岳がデ〜ンと大きく見えた。ここからの剱岳の夕焼けは絶品らし い。見たかった!

8月21日   幾つものピークハント〜金沢まで   

8月21日 キレット小屋4:55---五竜岳7:50〜8:10---五竜山荘8:40---唐松岳11:25---白馬駅14:40  白馬駅発15:20---JR---バス---扇沢16:45---金沢21:40

3日間の 山行の中でも今日は、朝キレット小屋を出てその日のうちに家に帰り着く一番ハードな行程である。お天気が良いのが何よりである。小屋を出るとまん丸なお月 さんが美しかった。毛勝三山〜薬師岳、雲海に浮かぶ妙高山、火打山、遠く富山湾や海岸線までと眺望は素晴しい。五竜岳の向こうに唐松岳が見える。
稜線歩きで見た、五竜岳は迫力満点 唐松岳

北尾根の頭、G5,G4(マップには載っているが、分からないうちに通過した)とガレ場、痩せ尾根を歩き頂上に着く。

遠くに蓮華岳、針ノ木岳が見え稜線には新越山荘が豆粒のように見える。あんな遠いところから良く歩いてきたもの・・・と感激する。小さな一歩、一歩だが、歩き続けることの大事さを感じた。

五竜岳〜唐松岳の間も岩場が多く気が抜けない。最後の岩場を越えたら、唐松山荘が目に飛び込んできた。山荘は大勢の登山者で賑わっている。今回最後のピークである、唐松岳の頂上にも立つ。

三日間で幾つのピークに立っただろうか?白馬駅からはJRで信濃大町まで行き、バスで扇沢へ。車の回収をし、温泉に入り金沢へ帰った。
充実の山行を終えて白馬駅前で(*^^)v