奥獅子吼山 928m
―花の道を歩く―
■実施日 令和3年6月20日(日) 曇り
■参加者 7名
■コースタイム
パーク獅子吼7:45→月惜小屋8:50→犀鶴線奥獅子吼山登山口9:30→樹木公園分岐10:00→山頂11:10~:45→犀鶴線奥獅子吼山登山口12:50→御堂山13:10~:20→月惜小屋13:40→パーク獅子吼14:30
「奥獅子吼山にササユリが咲いた」との情報に、居ても立ってもいられなくなったメンバー7人が梅雨の晴れ間、月惜ルートで入山した。いつもなら月惜峠の先は樹林の中を抜けてから犀鶴林道を横切るのだが、今日は400メートルほど手前で林を出て犀鶴林道を歩くことにした。無雪期はバイクのメッカとなるこの舗装道路は、内川の谷を渡る涼しい風が汗ばんだ体に心地良い。水葉山から三輪山は雲の中だ。途中、茂みに降りる階段を発見した。廃村の堂、菊水集落の人々が昔鶴来の街へ山越えした生活路である。奥獅子吼山登山口に着くと、林道利用の先客の車が3台停めてあった。
登山道を鉄塔下まで進んだとき「ササユリだ」とメンバーから黄色い歓声が上がった。薄ピンク色の見事な一輪に迎えられて期待に胸が躍る。ササユリは期待通り、その先にも点々と咲いていた。春はカタクリ、この時期はササユリと、登山者の目を楽しませる「花の道」だ。ほかにもヤマボウシやニガナ、シライトソウ、ヤマツツジなどがいっそう緑を増した登山路を彩る。草木の知識のない者がスマホに助けられて分かったサワフタギ、ヤマシグレといった新たな樹木名を覚えようとしても頭は混乱するばかり。そこへ、ツルアリドオシが出現してお手上げ状態に。たどり着いた山頂はササユリをはじめアザミやオオバギボウシが風にそよぐ別天地である。雲が低く垂れ、眺望もないのでベンチを独占してお昼にした。登山客が数人上がって来たが、密を嫌ってすぐさま引き返す人もいた。
花を愛でながらのゆっくり山行は疲労感も少なく楽しいものである。奥獅子吼の可憐な花々もさることながら、私たち一行の話にも花が咲いて、和やかで充実した個人山行を終えた。
平面距離 12.0km
沿面距離 12.4km
記録時間 06:55:23
最低高度 164m
最高高度 927m
累計高度(+) 1,048m
累計高度(-) 1,048m
平均速度 1.8km/h
最高速度 17km/h
消費カロリー 1910kcal
パーク獅子吼側の登山口を出発
月惜小屋を越えると目指す奥獅子吼山はガスの中だ
タラノキ
御堂山との分岐の先であえて犀鶴林道に出る
冬は雪深く誰も歩かない林道だが、無雪期はショートカットに使えそうだ
奥獅子吼山登山口
鉄塔下で出迎えたササユリの最初の一輪
ヤマボウシ
「これは何だろう?」思案の果てにカタクリの実と判明。熟して中のタネを弾き飛ばす仕組みらしい
モリアオガエルが鳴く池。立ち入りを禁じ迂回路が整備されていた
この葉が8枚付いているのはクルマバツクバネソウ、4枚のはツクバネソウと区別されるらしい
シライトソウ
サワフタギ
和菓子の名前みたいなヤマシグレ
ササユリが倒れないようにメンバーがボランティアで支柱を立てた
花の道を進む
まだ蕾の
ササユリ
白いササユリは上品で美しい
ピンクのササユリは艶っぽい
奥獅子吼山山頂に到着
昼食タイム。こらっ、3人掛けのまん中の男性、密だぞ!
山頂はやや控えめながらお花畑
ササユリと並んでオオバギボウシの苞もまた怪しげな美しさを放つ
帰路、御堂山へ立ち寄る。水面は内川ダム湖
全員無事下山した