オンラインユーザー10人
ログインユーザー0人
訪問者数5129965
会員外の方も買物できます

 
 




 















 

2020/07/19

個人山行 大汝峰(2684m)

Tweet ThisSend to Facebook | by 会員

大汝峰とお池めぐり


実施日 2020年7月17日(金) 曇りのち雨
参加者 4名
コースタイム
5:00集合→別当出合 6:30→中飯場 7:05(休 5分)→別当覗7:50(休3分)→甚之助 8:25→南竜分岐 8:47→黒ボコ岩 9:36→白山室堂 10:05(休 15分)→大汝峰山頂(2684m)  11:25(休 10分)→お池めぐり分岐 11:50(休 15分)→翠ケ池 12:20→御前峰山頂(2702m) 13:00(休 5分)→白山室堂 13:35(休 40分)14:15→エコーライン 14:28→南竜分岐 15:25→別当出合 17:15(15分)→集合P 18:55



 連日梅雨空が続く中、曇り予報のこの日を狙い撃ち大汝峰山行を決行した。
 金曜日だからなのか、別当出合駐車場は上部もまん中もすでに満車、京都大阪などからの車両もちらほら。一番下しか空きがない。登山届を堤出して6時半に出発、今回は比較的斜度がゆるい砂防新道を往復する。最新の天気予報によれば午後3時頃から一時雨という。帰りはちょっと降られるかも。
 甚之助小屋を過ぎたあたりから登山道脇にゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、サンカヨウ、エンレイソウ、キヌガサソウ、ミヤマダイコンソウ、イブキトラノオなどが美しい花を開いて次々と現れる。ニッコウキスゲやシモツケソウ、シナノキンバイなどはまだのようだ。 十二曲がり下にはハクサンコザクラの小規模な群落が斜面をピンクで飾り、弥陀ヶ原を過ぎて五葉坂を上がれば、室堂平は白山を象徴する花クロユリがうつむき加減に今を盛りと咲き誇っていた。白山はやはり高山植物の宝庫である。
 室堂センター左手に木の香も新しいトイレがこのほど出来あがり、使えるようになっていた。使用者は100円のチップを入れるよう箱が備え付けてある。センターの中に入るには入口で検温が必要で、検温済シールを見えるところに貼りつけていなければならない。マスク着用は必須である。客はたしかに少なめだが、山へ来てまでこの物々しさは何だと思うくらい今回のコロナが津々浦々に迄およんでいることを実感した。
 奥宮祈祷殿の裏手から御前峰を右に見て大汝へ続く登山道を辿る。火山噴出物といわれる大小の岩があちこちにあり、岩の間にピンクや黄色の小さな花々が咲いている。お池巡りコース分岐を過ぎ、中宮道を分けて大汝峰へと取付く。累々と積み重なる岩の上を登るのだが、赤いペンキ印が薄く消えかかっていてルートが非常に分かりにくい。
 大汝峰山頂には石垣で囲まれて大汝神社の祠が建っている。平安期以降の神仏習合の時代、この峰の本地仏は阿弥陀如来、垂迹神は大己貴神(おおなむちのかみ)とされ、御前峰、別山とともに白山信仰の中心としてあがめられた聖地である。しかし、室町時代から江戸期まで山頂の祠を管理する造営権(杣取り権)をめぐって山麓の尾添村と牛首村(白峰)とがたびたび争論を起こし、双方の村人が武器を持って登り戦った現場でもある。結局幕府は加賀藩領だった尾添村も含めて白山麓南部一帯を天領とすることで解決をみるのだが、そんな歴史の舞台大汝山頂はガスの中にひっそりと佇み、訪れたのは私たち4人だけだった。
 大汝神社に手を合わせたら下山開始。下山路は岩の赤マークが見えないだけに一層迷いやすい。ガスに巻かれたら大変だ。声を掛け合いながら無事分岐まで戻った。雨が降り出したので雨具を着用した。天気予報より3時間早い降雨だ。室堂まで来た道を戻るか御前峰に登って下りるか思案した結果、せっかくなので後者を選んだ。ガスに煙る「血の池」や雪の大壁が落ち込む「紺屋が池」の幻想的な風景の中を歩いた。ふだんは下りに使う岩場の道を今日は攀じ登り最高点御前峰に到着。視界はゼロ。雨は止む気配なく、室堂センターまで下ってからやや遅いお昼にした。壁に頂上周辺の航空写真パネルが掲げてあった。晴れていれば明瞭な山頂部の地形だが、一旦ガスると動けなくなる。「安全とは見えること」とはよく言ったものである。
 砂防新道の下りは、十二曲がり付近の登山道上の増水を懸念しエコーラインを経由した。降り止まないどころかかえって強まる雨の中を、甚之助小屋も中飯場も休憩なしで通過し一気に別当出合へ下りた。累計高度±2100m、歩行距離16キロ、11時間におよぶ山行は歩きごたえも十分で、ひさびさにアウトドアの醍醐味と白山の表情豊かな自然が楽しめた。










別当出合をいざ出発

朝露に濡れたサンカヨウ


気品あるキヌガサソウ


ハクサンフウロ


弥陀ヶ原の木道を行く


千蛇ヶ池付近の雪渓を渡る


火山噴出物の間に高山帯の植生がみられる


中宮道より大汝峰分岐に入る


大汝峰山頂 標高2684m


大汝神社の祠


幻想的な紺屋が池


13:22 | 投票する | 投票数(6) | コメント(1)
コメント
会員2020/07/19 20:17:51
最高速度30km/hって100m12秒、雪渓尻滑り??