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例会山行報告 >> 記事詳細

2021/07/31

立山 五色ヶ原例会山行報告

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立山 五色ヶ原


曖昧な天気予報を裏腹に立山は晴れた。室堂に上がると紫外線が痛い。空が一段と青くて近かった。

メンバーに二人の晴れ女。過去に悪天候予報を何度もひっくり返してきた実力は確かだった。彼女らに感謝し、
青天の雄山と浄土山を背景に集合写真を撮り出発した。

浄土山登山口には残雪があり、スキーヤーが練習をしていた。その横を登り始めたが体が重く息が切れる。
標高2400mの出発であることを気がついた。ゆっくりと 1時間ほど登ると室堂展望台に到着。天空の向こう
に目的地の五色ケ原山荘が小さく見えた。浄土山の登山道は岩の多い急登だったが、スローペースを意識
してたのできつくはなかった。浄土山山頂手前では雷鳥親子に遭遇。「浄土」で雷鳥に迎えられ有難い気持ち
になった。展望台から30分で浄土山に登頂。山頂からは雄山から剣岳まで見ることができた。浄土山山頂から
10分進むと富山大学立山研究所がある。ここは雄山方面と五色ケ原方面の分岐点で休憩場でもある。ここで
ブランチをしたら五色ヶ原まで4時間の下り山行の始まりである。出発すると正面に龍王岳があるがここには
登らない。龍王岳の脇を抜けて後ろを下る。ガレてるので緊張しながら下る。所々で花が綺麗で何度も立ち
止まって鑑賞する。ペースが上がらないが休憩代わりでちょうど良かった。鬼岳の東面に来ると残雪があった。
ここでは軽アイゼンを装着した。それでもかき氷状態の残雪では少し滑る。慎重に通過したので時間がかかった。
獅子岳に来るとガレ場がきつくなり鎖とハシゴが設置されていた。山道のガレ石が下に落ちることがあり、先を
歩くメンバーに注意した。このような場所では 間隔を置いて歩く方が良いと感じた。緊張してガレ場を抜けると
お花畑が続く。今まで見た花よりも凛とした感じがある。ガレ場を抜けて安堵の気持ちで見たからかもしれない。
お花の向こうには後立山連峰が見えた。何百年も前から信仰登山してきた人たちも同じ気持ちで花を見たのかも
しれない。お花畑を過ぎると最後のガレ急斜面がザラ峠まで続く。空はガスって展望が悪くなった。ザラ峠から
150m 登り返すと 五色ヶ原の台地に出た。空が少し晴れて室堂展望台で見た五色ケ原山荘が見えた。霧から現れた
五色ケ原は幻想的だった。最後の力を振絞った。

五色ケ原山荘に到着するとホーロー湯船のお風呂を頂いた。おかげで 疲れた体を癒し、風呂上がりにビールを楽
しむことが出来た。また食事は出来立ての手作りでとても美味しかった。今日の山行を五色ヶ原を見ながら
メンバーと語り合い一日を終えた。

二日目の天候は曇り。五色ヶ原に見送られ前日の道を登り返す。ザラ峠で前日はガスで見えなかった崩落地帯の
様子と立山カルデラが見えた。獅子岳で振り向くと五色ヶ原に続く尾根を境に右半分が雲海で幻想的だった。
五色ヶ原の「五色」は神仏の教えを示す五色を言っているのだろうか。五色が何を意味するのか分からないが、
幻想的な風景から神々の山に来たことは間違いないだろう。

富山大学立山研究所の分岐点から最後の登山で雄山へ向かう。雄山はガスっていて展望はなかった。山頂の
雄山神社でお参りの際、ここまでの山行を思い浮かべ、神様にお礼をした。

一の越に下ると立山カールに残雪模様の展望が現れた。
そして室堂までの道が照らし出されたのでした。(終)


山行日】  2021年7月24日(土)、25日(日)
【参加人数】 6名
【山行記録】
 (1日目) 駐車場5:00→立山駅 7:20 →室堂 8:30/8:45→室堂山展望台 9:35/9:50→浄土山10:20→富山大学立山研究所 10:40
      
鬼岳→獅々岳 12:55→ザラ峠 14:30 →五色ヶ原山荘 15:25 、歩行距離6.4㌔、上り / 下り753 / 694 m

  (2日目) 五色ヶ原山荘5:50 →ザラ峠→獅々岳 8:10→一ノ越 10:00~10:40→雄山 11:20/11:40→一ノ越→室堂 13:10/14:00
      →立山駅 15:00→お風呂→駐車場18:30  、
歩行距離7.7㌔、上り / 下り1008m / 1068 m





青天の立山室堂を出発。



室堂、標高2400mからの出発。空気が薄いのでゆっくりペースで行きます。


出発して1時間弱で室堂展望台(2668m)。あの雲の向こうが五色ヶ原です。


最大ズーム。赤い屋根の小屋が目的地、五色ヶ原山荘。


五色ヶ原を目指し、まずは浄土山。


展望台から30分で浄土山(2831m)に登頂。雄山から劔岳まで見えた極楽浄土。


浄土の雷鳥。親子でお出迎え。


ふわふわのヒナ。


富山大学立山研究所。奥に見える山は龍王岳。この龍王岳の右脇から奥へ下ります。



五色ヶ原まで4キロを下ります。


下り始めて30分、鬼岳東面山道を通過(2650m)。


鬼岳東面山道で残雪。


残雪ゾーンを過ぎればお花を楽しむ余裕が出てきます。


下り始めて2時間、獅子岳山頂(2714m)を通過。


獅子岳山頂からガレ急斜面。鎖場もありました。


ガレ場を過ぎるとお花畑。向うに黒部湖、後立山が現れました(中央は針ノ木岳)。



最後のガレ急斜面、ザラ峠(2348m)まで下ります。ガスってる向こうは崖。


ザラ峠から150m登り返すと室堂展望台から見た山荘が現れました。


15:25、出発して6時間40分で五色ヶ原山荘に到着。一日目の山行を終えました。


五色ヶ原山荘では到着するとホーロー湯舟のお風呂を頂きました(雪解け水が豊富)。
山小屋で風呂上りのビールを楽しめました。
また食事は手作り出来立てでとても美味しかったです。



二日目、5:50に出発。五色ヶ原は少しガスってました。





前日下ってきた獅子岳。
当たり前ですが、前日にたくさん下った道を登って戻ります。。。。


五色ヶ原からザラ峠に下りる所です。前日はガスで見えませんでしたが、
崖の左は崩落地帯で、その奥に立山カルデラがあります。


獅子岳に向かいます。



獅子岳から振り返ると五色ヶ原に続く尾根の右側(立山カルデラ側)が雲海でした。


残雪ゾーンを超えれば鬼岳です。


休憩。メンバーのMさんから名店のワッフルを頂きました。贅沢。



9:15、富山大学立山研究所に到着。ここから雄山へ向かいます。


写真中央に一の越山荘が見えます。雄山山頂はガスってます。
左は立山カール。




11:20、雄山登頂(3003m)。
ガスって山頂からの展望は今ひとつですが、道中で沢山の絶景を見たので、
構いません。登頂したリザルトで満足です。



一の越に下ると、立山カールの残雪模様が現れました。
さあ、室堂に帰りましょう。

(終)

■写真展
~ 咲き誇っていた花達 ~
  by  晴れ女

コバイケイソウ大群生地が次々と現れ、感動!


ハクサンイチゲ群生地

チングルマ群生地もたくさん! 果穂になった姿も可愛い



白~クリーム色系



ハクサンコザクラ


ピンク~薄紫色系


青~紫色系


黄色系



緑~赤色系
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