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2021/10/02

鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜唐松、2泊3日の縦走

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鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松、2泊3日の縦走
 日時:2021年10月2日(土)~10月4日(月) 晴れ
 参加人数:3名

10/2(土)
に扇沢から爺ヶ岳経由で冷池山荘、2日目は鹿島槍ヶ岳と五竜岳経由で五竜山荘、3日目は唐松岳頂上山荘経由で八方池山荘リフト乗り場に下山、という山小屋利用の2泊3日のコースをRNさん、KJさんと3名で訪問しました
総距離25Km、累積高度差は上りが3,222m、下りが2,806mで、特に2日目は有名な八峰キレットを含む岩場の連続する忍耐が試されるコース

と、ここまでは登山関係の紹介記事からも想像出来る方も多いだろうが、実際に訪れてみると2日目、3日目は至るところで緊張を要するコースだった
特に鹿島槍南峰から北峰に繋がる道、五竜岳南側に連なる4つのピーク、五竜岳山頂から小屋までの下山ルート、さらに唐松岳頂上山荘直前の牛首は緊張が解けないコース
安定したホールド探し、二歩三歩先までの足場となるステップ探しをするような場所も多く、事前に岩場経験が無い登山者にはお勧めは出来ないと感じました
逆に八峰キレット、G5の様に名のある部分はどちらかというと鎖や梯子などがしっかりしていて安心感さえ感じました

厳しいことを書きましたが、天候に恵まれたこともあり、どの山頂からもどの稜線からも眺望は素晴らしく、常に、左手には劔、立山と薬師、右手には火打・妙高、戸隠連峰と浅間山、前方にはこれから登る山々と稜線、前方奥には唐松、白馬三山が望め、振り返ればこれまでに歩いてきた山々と稜線が連らなる眺望に自信をもらい、その奥には富士山が見守ってくれるという記憶に残る山行になりました
紅葉のシーズンでもあり、谷間に広がる黄、赤、緑、白、茶の点描、それを囲む山々と空の青一色は下山を躊躇うくらいだった
最後は八方池に映る白馬三山が3日間を締め括ってくれました

▼初日(10/2)
3:50に金沢を出発、白馬村無料駐車場に07:20着、予約しておいたタクシーで白馬駅に向かい、JRとバスです信濃大野経由で扇沢に入る
天候も季節もよい土曜日、駐車場はほぼ満車、バスは4割くらいの乗車率
扇沢駅を8:40に出発、15分ほど歩くと柏原新道の登山口に到着
3日間の無事を3人で約して登山を開始

柏原新道は種池山荘を経営していた柏原正泰氏が自力で開いた登山道として有名だか、高低差はあるが無理なく登れるとても歩き易い登山道と感じた
1時間ほど歩くと林の間から扇沢駐車場と奥に針ノ木岳が顔を見せる
さらに登ると紅葉が始まり、蓮華岳も見え始め、進行方向に種池山荘が見え始めると黄色の紅葉にも包まれ始めた

柏原新道を楽しみ、針ノ木岳、赤沢岳、鳴沢岳に囲まれた山肌の紅葉を堪能したと思えば、爺ヶ岳を越えたあたりから湧いてきた雲に背後からの日差しが作るブロッケン現象の連続出現に驚かされ、自然の創造力に感無量
冷池山荘では同じ山クラブのSグループ4名と合流、初日の感動を共にした

▼2日目(10/3)
小屋の弁当を朝食とし、Sグループと共に5時に出発、鹿島槍南峰を目指した
心配していた凍結は無いものの霜柱が散見される登山道を歩くこと40分ほどでご来光
富士山、南アルプス、浅間山が雲海の上に顔を出してくれ、反対側には劔岳、立山にモルゲンロートとダイナミックな景色に感動した
30分遅く出発すれば、布引山と鹿島槍ヶ岳南峰、北峰の3山のモルゲンロートが経験できたかもしれないが、先を急ぐ身、贅沢は言えない

布引山山頂(2,683m)まで1時間、さらに1時間ほどで鹿島槍ヶ岳南峰(2,889m)に到着
4年前の冬に北陸新幹線長野駅付近から見た双耳の山に憧れ、ようやく山頂に立つことができた
山頂からはこれから2日間をかけて歩く五竜岳までがくっきりと見通せ、奥には白馬三山も見える
Sグループは北峰の後、扇沢に下山するためここで安全と激励を受ける
我々3名は長い1日になるので鹿島槍北峰はトラバースする

南峰から北峰のルート途中は鎖もあり、最初の緊張の場
10分ほどで南峰山頂との分岐、ここからキレット小屋までは約400mをほぼ一気に下る
標高差300mのザレた道の下山に集中してきたところに突如八峰キレットが出現、岩に囲まれ、切り立った中がルートが中核部と思ったら、岩稜帯が続き、抜けたと思ったらキレット小屋までの高低差40mほどの急坂、全く気が抜けない

前日の10/2で今年の営業を終えたキレット小屋は小屋を閉める準備に忙しそうだった
トイレの使用を尋ねる登山者が何名かいたが、HPなどで確認をしておきたい
歩き始めてちょうど4時間、ここで2度目の朝食にする
キレット小屋(2,518m)は今日の最低地点、これからはいくつかのピークと稜線を歩く
エネルギー補給し、気力を取り戻して再スタート

キレット小屋から1時間半ほど登ってきた最初のピーク北尾根の頭(2,560m) に到着
距離的には中間地点だが、前方には五竜岳まで4つのピークが波打つように見え、これからが今日の最難関を感じ、振り返って見えた双耳の鹿島槍ヶ岳に優しさすら感じてしまう

しばらく稜線歩きを楽しみ、五竜岳までの3つの岩稜ピークを越える
目の前に迫ってくる五竜岳の登山ルートが次第に見えてくる、白く切り立った山肌を何名かが喘ぎながら登っているのを感じる
G4を通過すると短い稜線の鞍部に出る
水と糖分補給をし、今日最後の上り、五竜岳山頂(2,814m)を目指す
途中、ペースを落とさない程度の休憩を何度か取り、50分ほどで山頂に到着

到着時、10名ほどの登山者がいたが、しばらくすると我々3名の貸切りになる
振り返れば何度も見てきた正面の鹿島槍、右手の劔、立山、薬師、左手の富士山、浅間山
前方にはゴールの唐松、奥に白馬三山、手前は今日のお宿、五竜山荘と白岳から続く五竜遠見尾根が広がる
20分ほど山頂での貸切りパノラマを心行くまで堪能する

登山は下山するまでが登山
心残りは多いが、五竜山荘に向けて下山を始める
山頂からはトラバースが続く道と見えていたが、途中は岩場が続き、鎖だけが頼りのゾーン、ホールド探しのルート、ザレた道など気が抜けない(G0、G2などプレートは無い)
50分ほどかけて15:15、武田菱紋のある五竜山荘に到着、10時間の山行を満喫した

▼3日目(10/4)
時間的に余裕があるので朝食は遅めにゆっくり頂く
お昼のお弁当も小屋で用意してもらい6時30分に小屋を出発、唐松岳頂上山荘を目指す

白岳をトラバースしていくと欅平方面に向かう?旧道があった
通行出来ないとようになっていたが、唐松岳からも欅平に続く登山道が見える、今も使われているのだろうか?
振り返ると黒い山肌の五竜岳が壁の様に見える、大きな山だ、よく頑張って上って下ったものだと暫し足を止める

さらに稜線歩きと下りを交互に続けていると徐々に牛首が岩場であることがはっきりしてくる
五竜岳南側と似ている、牛首は茶と緑、五竜岳南側と色は違えど岩場は似た様相

小屋から2時間ほどで牛首への取りつき地点に到着
今回の山行の最後の上り、3人で安全を約して岩場上りを開始
五竜岳南側同様、またはそれ以上の厳しい上りかも知れない、途中に休憩を取りながら1時間で牛首を上り切った!

と思ったら反対側は垂直に落ちる岩場、体の入替に注意をして慎重に通過する、最後まで気が抜けない
10分ほどで唐松岳と頂上小屋が見えてきた、ちょうど9時に頂上小屋に到着、小休止とする

唐松岳は何度か来ているので山頂は目指さず、下山することにする
ここからは今回、楽しみにしていた紅葉、八方池での逆さ白馬三山
紅葉は進んでいるものの9月が暑かったからか、これからが本番という感じがする
一方、八方池ではほぼ無風で池は鏡のようだ
多くの登山客がシャッターチャンスを狙っていた、自分もチャッターチャンスを狙う
登山客が入り込むのは仕方がない、逆に賑わいを感じる写真になったように思う

八方池からは多くの登山客とすれ違う、月曜日だけど老若男女問わず、人気の山を感じる
そんな中、地元幼稚園の年長児に出会う、これまで出会った最多の人数を待つ、全員が一歩一歩登っていく
いつも思うが、子どものパワーはどこから出てくるのか、凄い!!
大人になってもこの思い出を残してくれているとうれしく思う

八方池から1時間、12:40にリフト乗り場に到着
2泊3日、25Kmの縦走完歩を称えあった、長かったが充実の山行でした!(感謝)

【タイムテーブル】
【1日目】 <登山口迄> [車] 03:50金沢市内 →糸魚川IC →06:20白馬村八方第3駐車場 06:25[TAXI]→06:35白馬駅  →[JR] 06:58白馬駅 →07:35信濃大野駅 →[バス] 08:00信濃大野駅 →08:30扇沢駅
<登山開始> 扇沢(08:40)・・柏原新道登山口(08:50)・・種池山荘(12:05)[休憩 20分]・・爺ヶ岳南峰(13:25)[休憩10分]・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(14:40)・・冷池山荘(14:50)
【2日目】冷池山荘(05:00)・・布引岳(06:15)・・鹿島槍ヶ岳南峰(06:55)[休憩 10分]・・北峰分岐(07:30)・・八峰キレット(08:40)・・キレット小屋(09:00)[休憩 20分]・・口ノ沢のコル(10:40)・・北尾根の頭(11:10)[休憩 5分]・・五竜岳(13:40)[休憩 30分]・・五竜山荘(15:15)
【3日目】五竜山荘(06:30)・・最低鞍部(07:10)[休憩 5分]・・牛首(08:50)・・唐松岳頂上山荘(09:00)[休憩 15分]・・八方池(11:10)[休憩 30分]・・ゴンドラリフト八方駅(12:40)・・・八方第3駐車場(13:40)
<金沢迄> 八方第3駐車場 →入浴(白馬村) →糸魚川IC →金沢市内

鹿島槍ヶ岳(北尾根の頭にて)

五竜岳と3つのピーク(北尾根の頭にて)

唐松岳と牛首
五竜岳山頂からの展望左側は歩いてきた鹿島槍ヶ岳、薬師、立山、剣、右側は白馬三山と唐松に続く

最後の岩場、牛首を上る
鹿島槍ヶ岳北峰分岐から八峰キレットに向かう

八峰キレット後半

キレット小屋

五竜岳への関門G5

稜線に沸く白馬村からの雲

雲間に浮かぶ冷池山荘


爺が岳中峰付近から現れたブロッケン(同行の3名が一緒です)

布引山手前でのご来光と浅間山

雲海に浮かぶ富士山

剱岳、立山のモルゲンロート

針ノ木岳、赤沢岳、鳴沢岳に囲まれた山肌の紅葉赤く色づくチングルマ
八方池に映る白馬三山

五竜山荘前にて

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