別 山 2399m
― ブナ林と白山の展望 ―
■実施日 8月1日(土)
■参加者 7名
■コースタイム
集合場所4:30→市ノ瀬出発5:50→猿壁登山口6:20→覗(白山展望所)8:10→チブリ避難小屋9:30~9:50→御舎利山11:30→別山山頂11:55~12:40(昼食休憩)→チブリ避難小屋出発14:10→覗15:10→猿壁16:50→市ノ瀬17:30→集合場所18:45
朝5時半、市ノ瀬に着くとビジターセンター前は登山客であふれ、別当出合行のマイクロバスを待つ長蛇の列が出来ていた。別山を目指す私たちはその列を横目にチブリ尾根登山口から山路に分け入る。リーダーのMさんがすでに5回以上歩いたというお薦めのコースを行くのである。
昨日までの雨でしっとり濡れたブナの樹林帯を抜け、笹の明るい尾根を登り、3時間半かけて標高1900mに建つチブリ避難小屋に着いた。雲が日光を遮り暑くなく助かったが、自称コロナ太りの男性メンバーが途中からペースを落としまさかのリタイア、小屋で待機することに。小屋の先に立ちはだかる御舎利山から別山の稜線がますます登行意欲をそそる。
登山道は急登が続き、足元もあまり良くないが、ゆっくり登れば問題ない。室堂や南竜からの帰りという人たちと何度かすれ違った。周回の下りに利用されることが多いルートなのだ。息を弾ませて急登をのぼり切ればハイマツの絨毯を敷き詰めた御舎利山だ。小屋から見上げたあの高嶺に着いた喜びは一入。ここから別山は指呼の間で、ふり返れば白山主峰が高くガスに見え隠れしている。別山の緑の斜面にはニッコウキスゲが点在し登山道脇にはハクサンイチゲやイワカガミ、ダイモンジソウなどが咲く。チングルマが長毛を風に揺らしトンボの大群が飛ぶ中をルンルン気分で稜線漫歩を楽しんだ。別山神社がある山頂には20人ほどが憩っていた。私たちもここで昼食とする。神仏習合時代は聖観音と別山大行事が祀られ、白山信仰の美濃禅定道が長滝から通じて賑わった山である。
午後は日差しが強くなった。ようやく梅雨が明けたかと思わせる陽光を正面から受けながらチブリ小屋まで下り、ラジオを聞いて小屋で大人しく過ごしたというコロナ氏と合流、全員無事市ノ瀬へ下山した。それにしてもチブリ尾根コースは長かった。市ノ瀬~別山間往復18キロ、累積高度1660mを歩き通したが、山中の沢でたまりかねた汗かきおじさんの水浴ショーなどもあり、市ノ瀬到着は予定より少し遅れ17時半になった。晴天の下、B健の厳しさと楽しさの両方が味わえた例会だった。
別当出合行のマイクロバスに300人ほどの登山客が列を作って待っていた
夥しい数の車の間を行く私たち
チブリ尾根登山口から今日の山旅が始まった
やぶ蚊対策の蚊取り線香に火を点ける。これの効果はてき面である
シモツケソウ
個人的に好きなカニコウモリ
花火のようなせり科のミヤマゼンコ
アザミ
笹の明るい尾根を行く。チブリ小屋はもうすぐだ
オトギリ
エネルギーを注入したら、さあ、あれを登るぞ‼
クルマユリ
トンボ
チブリ尾根最上部から来し方をふり返る。チブリ小屋がはるか下に見える
御舎利山より屏風壁の稜線。遠景は岐阜県の奥三方岳
別山の草斜面に咲くニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ
ハイマツとチングルマ
別山神社のお社
別山山頂から三の峰へ続く稜線。御手洗池が200m下に見える
眼下には白水湖も
一瞬の雲の切れ間に姿を見せた白山
この日、別山~御舎利稜線で見つけたハクサンイチゲ
御舎利山
チブリ小屋で待つコロナ氏と合流、市ノ瀬へ向け下山準備
富士には月見草、別山にはオオバギボウシがよく似合う