オンラインユーザー12人
ログインユーザー0人
訪問者数5153841
会員外の方も買物できます

 






 
























 
例会山行報告 >> 記事詳細

2017/10/14

荒島岳例会報告

Tweet ThisSend to Facebook | by 会員
日本百名山 荒島岳(1523m)
2017年10月14日(土)
天候:曇り時々晴れ 参加人数6名




コースタイム
集合場所5:30ー中出コース登山口駐車場7:15ー林道歩きー登山道入口7:50ー小荒島分岐9:40ー小荒島岳山頂9:43ーしゃくなげ平分岐10:20ー前荒島岳11:05ー中荒島岳11:10ー荒島岳山頂11:28〜
荒島岳山頂12:10ーしゃくなげ平分岐13:15ー小荒島岳分岐13:30ー林道出合14:43ー林道歩きー中出コース登山口駐車場15:05ー集合場所15:45解散





荒島岳データ

上り
歩行距離:約6.2km
標高差:約1190m
累積標高:+約1320m ー約123m
所要時間:約4時間15分
(小荒島岳経由)


下り
歩行距離:約5.95km
標高差:ー約1180m
累積標高:+約77m ー約1250m
所要時間:約3時間
(小荒島岳経由なし)

全区間
歩行距離:約12.1km
最大標高差:約1190m
累積標高:+約1400m ー約1375m
行動時間:約8時間(お昼休憩含む)
※GPS実測値(測定誤差含む)



概要
 荒島岳は標高1523.5mとそれほど標高の高い山ではありませんが、深田久弥によって日本百名山の一つとして数えられる名山です。
福井県内には、大長山や経ヶ岳等の標高1600m級の山が存在するにもかかわらず、それらを押しのけての百名山入りを果たしております。
なんで?この山が百名山なのか??
何故でしょう??

 登山ルートは4つほどありますが、今回は中出コースから登りました。
中出コース登山口駐車場には車を40台くらいおけるスペースが確保されています。
登山届けを入れるポストとトイレも完備されていますが、このトイレが実に気持ちの良い手入れの行き届いた水洗トイレで、山小屋等のトイレと比較すると桁違いに使い心地の良い立派なものでした。
駐車場に到着したのが午前7時頃でしたが、ほとんど車の姿は見かけませんでした、1〜2台は他にもあったかと思います。

 ルートの序盤は、地味な林道歩きです。
はじめは舗装路を進んでいき、分岐からは砂利道に変わって行きます。
この林道歩きが地味に長い、、、、、、^^;
30分以上はかかりました。

 林道を過ぎると、普通の登山道に変わります。
これも、序盤は変化に乏しい地味な杉林の中を進んでいきます。
登山道は4回くらい林道と交差して、林道を突っ切ってまた登山道に戻るという感じでした。
標高が上がると、杉林を抜けてミズナラやブナの森へと変化して行きます。
登山道は、蛇行やアップダウンのない、これまた地味な傾斜をひたすら真っ直ぐに進んでいきます。
標高は順調に上がって行き、S字カーブを描くと標高1150mを超えて、小荒島岳の分岐が現れます。
小荒島岳(1184m)へは分岐から3分ほどで到着。

 3日ほど前は降水確率も60%前後と高く、今回の山行はないものだと油断していましたが、前日になって降水確率は30%になっていました。
リーダーからは決行を知らせるメールが届きましたが、テンションは上がらず、、、、^^;w
当日集合場所に集まっても一面雲に覆われた空、登山口に向かう車中でもガスだらけの道を走ってきました。
ところが!小荒島岳に着いてみると、目の前に大迫力の白山の威容が迫ってきました!
メンバーからは歓声が上がりました!
全く期待していなかった分、白山の姿に急激にテンションが上がります!

 こうなると、白山が見えているうちに何としても登頂せねばなるまい!
期待に胸を膨らませながら、進んでいきます。
しゃくなげ平を過ぎると、一旦鞍部まで標高を落としてからの荒島岳への急登が始まります。
そこで目にしたものは?



「滑落死多発注意!」

の看板でした!!
をいをいw

 これまで、地味だった登山道は一気に猛威をふるいだします!
急登に次ぐ急登!
しかも、蛇行せずにひたすら真っ直ぐに尾根を登ります。
鎖やロープが張られていて、大きな段差を超えながら進みました。
その傍若無人ぶりは、この山でランクテストを受けた会員達を「もう二度と行きたくない!」と言わしめるほどです^^;

 せっせと急登を登ると、ようやくピークが見えてきます。
これは事前情報で分かってはいますが、偽ピークです!
やっとの思いで上り詰めても、偽ピーク!
最初のピークは、前荒島岳です。
次こそは!と頑張って登るも、そこは中荒島岳!
分かっていても、残酷だよなとつぶやいてしまいますな^^;w
三度目の正直でようやく荒島岳登頂と相成ります。

 荒島岳山頂に着いてみると、白山連峰はもちろんの事、乗鞍岳や御岳山までもが威容を雲のうえにたたえておられました。
時折雲間から、槍や穂高連峰もチラチラと顔を覗かせる豪華っぷりです!
荒島岳に十回は登っているという女性に話を伺うと、白山が見えるのは十回のうち三回くらいですとのこと、、、。
我々はラッキーでしたね!

 荒島岳山頂はかなりの広さがあり40人や50人くらいなら食事休憩が取れる広さでした。
そこは360度の展望が広がり、北アルプス方面、白山連峰、報恩寺山、経ヶ岳、赤兎山、大長山方面、大野市内から遠くは日本海、銀杏峰、部子山方面とまさに大パノラマでした!
風が強くて、寒さのため食事もろくに取れないと言う話も耳にしますが、この日は比較的穏やかでした。
それでも、多少寒さを感じたので、風の当たらない一段下がったところに昼食を広げました。

 なるほど!
序破急と、地味な道からクライマックスへと変化してゆく、他に類を見ない劇的な展開で魅了する登山道!
山頂では、360度大パノラマの展望!
これこそが、深田久弥をして、百名山と言わしめた所以なのだと悟った山行でした。




駐車場に設置されていた荒島岳登山マップ
小荒島岳を経由するのはこのコースのみです。




序盤は地味な林道歩きです、最初はコンクリートで固められた道を歩きます。



砂利道へと変化して行きます。



林道を30分ほど進むと登山道らしい道に変わります。



序盤は杉林を進みますが、標高が上がるとミズナラやブナ林へと変化して行きます。



S字にターンしていくあたり。
少し変化が現れ始めましたか?



標高が上がると、銀杏峰、部子山が見えてきました。



大野の街も見渡せますね!



分岐を左に曲がって、小荒島岳への登りです。



分岐から約3分で小荒島岳に到着!



にゃんと!
白山様のお出ましでございます!
一同一気にテンションが上がります!



報恩寺山、経ヶ岳方面ですね!



これから向かう、荒島岳^^;
遠いなぁ、、、、、。



荒島岳の紅葉



本道に復帰してブナ林を進みます。



しゃくなげ平分岐を通過。



佐開分岐を通過して鞍部へと下ります。



荒島岳登り返しの始まり!
ここからがクライマックス!!w



序盤地味だった登山道は一気に猛威をふるいだします!



紅葉と白山。
森の中の展望が開けない地味な道とは異なり、急登を登りながらも素晴らしい眺望に歓声が上がります!



それほど標高は高くない山なのに?
なんですか?
この雲海もどきは??



急登は、全く手を緩める気配なし!!



紅葉と小荒島岳、その向こうに大野の街並み。



おっと!
ピークが見えてきた!
もちろん、最初は偽ピークの前荒島岳!w



前荒島岳ピークでは、乗鞍岳と御嶽山が揃ってお出迎え!



さらに襲いかかる急登!



今度こそ!
たどり着いたと思ったら??
そこも偽ピーク!w
中荒島岳^^;
山頂まであと412m!^^;

ここでCLがボソッと一言、、、、。

「まるで、私の人生みたいやね、、、、」

いやいやいやいや!!!wwwww
あなたほど、悠々自適に人生を謳歌している人を、私は他に知りませんがな!!!www




急登は手を緩めて急に優しくなる、最後の山頂へのアプローチ!
手が込んだ演出ですな^^;
まるで、名作曲家の交響詩の様ですわ!w



日本百名山 荒島岳(1523.5m)登頂です!w



たくさんの人で賑わっていました。



山頂からの光景。
穂高、乗鞍方面。



白山連峰。



大野の街並みは雲に包まれてきました。



御嶽山。



紅葉も進んできましたね。

これが日本百名山の一つ、荒島岳です。
21:32 | 投票する | 投票数(10) | コメント(0) | 福井県の山(秋)