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2017/05/05

黒部五郎岳~快晴の稜線漫歩~

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 黒部五郎岳(EL2840m) ~残雪期の稜線漫歩~

  日時:5月3日(水)~4日(木) 一泊二日・テント泊。参加者:3名
  
   両日とも晴れ!初日夕方~夜は強風。二日目は快晴無風。
  下界の飛騨市・5月3日・晴れ・最高気温24.8度~最低15.4度。
  5月4日・晴れ・最高気温25.9度~最低16.4度。日の出4:54-日の入18:42

  砺波市発6:00~八尾経由~R41~R471~神岡町和佐府集落着8:00(路上駐車)
  積雪のため飛越トンネル迄は通行不可。約6.2km・標高差460m徒歩にて登山口へ。

 【行程TOTAL】総距離39.86km・累積標高UP/DN2882m ・19時間54分(休憩含む)

 (一日目)総距離14.51km・累積標高UP1624m/DN210m・7時間49分(休憩含む)
スタート地点08:15~長い林道歩き~10:26飛越新道登山口10:27~12:34飛越新道分岐
~13:42
寺地山13:57
~16:04ビバーク地EL2411m

 (二日目)総距離25.35km・累積標高UP1258m/DN2672m・12時間05分(休憩含む)
ビバーク地EL2411m04:29~05:03神岡新道分岐05:08~05:17北ノ俣岳05:22~
06:18中俣乗越~07:29黒部五郎の肩07:32~07:59黒部五郎岳08:08~08:13黒部五郎の肩
~09:05
中俣乗越
~10:20北ノ俣岳10:21~10:32神岡新道分岐10:37~10:55テント撤収11:50
~12:52寺地山~13:49飛越新道分岐13:50~14:57飛越新道登山口~16:34ゴール地点
 

北アルプスで好きなエリアは?と問われると、躊躇なく太郎~黒部五郎の稜線と答える。
イージーなアクセス箇所は折立または飛越トンネルから。しかし、飛越新道は泥濘箇所が多く、
脹脛まで泥んこコーティングされるような泥濘悪路で、北アルプス界隈で最も大キライな登山道。
そんな相反する登山道を繋いだ今回の山行はイヤな箇所が雪で埋まり、雪崩等の危険箇所
が殆ど少なく、残雪期でも難易度が高くない事由で此のエリアを選びました。

今季は雪が多く、登山口の飛越トンネルから6.2km手前の林道(地図未表記)歩きスタート。


初日に稜線まで登り詰めて幕営計画だったが、スタートが遅くなりEL2410mでビバーク。


稜線EL2620mまで一気に登り詰める。稜線のアップダウン(登り返し)は縦走の醍醐味。


昨年GWは此処に駐車できたのだが御覧の積雪量。途中の林道はデブリで塞がれていた。


寺地山を通過。本日のベースキャンプ地が射程距離内に見えてきた。
しっかし、重量歩荷と序盤の林道歩きのロスがダメージ。このままじゃ17時頃だな~…。


潔く計画を変更してEL2441m地点でビバーク。その分、明日は早起きだ。 【初日終了】



【2日目スタート】オハヨウゴザイマス(´○`)/   富山市平野の夜景を眼下に3時半起床。


稜線まで標高差200m。御来光の時間に間に合うように登る。 (実は焦っていたっ…汗)


つがいの雷鳥と遭遇!ということは、天気崩れるの??  この遭遇、本心は嬉しくなかった。


約30分で稜線到達。ちょうどイイタイミング!赤牛岳~水晶岳の間から陽が登り始めた。


槍穂~尖った前穂高岳EL3090mを望む。このエリアの稜線漫歩が大好きな所以です。


目的地の黒部五郎岳を中央に槍ヶ岳と北ノ俣岳。大勢の人が北ノ俣岳から御来光拝み。


赤牛岳~水晶岳の稜線から昇る陽を中心に左右対称の彩雲が幻想的でした。


目指す黒部五郎岳が近づいてきた。 「美しすぎて君が怖い…♪」 それは野口五郎(笑)


遠くに水晶岳。手前は雲の平・丸い祖父岳。これまで歩いた稜線を眺めながら愉しむ道程。


急ぎ過ぎる相棒。おぃコラー!暴走はオカネ払って参加するトレラン大会だけにしてよ(困)


眩しいぜ!近づいてきたぞー黒部ゴロー岳。良さ気なバーンだ。スキーで来るべきだった(悔)


先行者5名(スキーヤー・シートラ登坂)を目視。標高差300mあと小一時間(汗) 


登頂!稜線到達からカリカリクラストバーンをアイゼン装着で登り続けて約3時間(疲)


視界良好!白山連峰オールスターズのモルゲンロートが拝めました。


ズーム白山。先週末は笈ヶ岳から靄って見えない北アルプス界隈を心眼で見てました。


薬師岳~剱岳~立山~後立山連峰。かつて踏破してきた稜線を望む満足感と優越感。


かつて踏破してきた赤牛岳~水晶岳~ワリモ岳~鷲羽岳~三俣蓮華岳、手前は雲ノ平。


遠くに常念山脈。このエリアも縦走したなー。三俣蓮華の上に顔を出しているのは大天井岳。


360度の方々から望む槍ヶ岳でも、双六岳稜線の草原からのぞむカタチが最も好きだ。


かつて踏破してきた槍ヶ岳~穂高連峰。昨年悪天候中止となった北鎌尾根に夢を馳せる。


足元は雪庇が発達してます。槍穂、弓折~笠ヶ岳の稜線。 どんだけ眺めても飽き足らない。


白い三連峰、笠ヶ岳~乗鞍岳~御岳。噴煙は見えませんでした。


我等の軌跡を目視しながら、登った峰々に再訪の約束して稜線から下山開始。


有峰湖越しにのぞむ西笠山~東笠山。超マイナーだが、上から望むと魅力的だ。


稜線から降り始めると直ぐに雷鳥と遭遇。今朝お逢いした雷鳥さんかな?


テント撤収して下山。徐々に雲が増えてきた。 良い時間帯に稜線漫歩できたことに感謝。


桜開花中♪ 消化試合的で退屈な林道歩き6.2kmも季節を楽しみながら。


陽が傾き始めた時間帯に無事下山。同行してくれた仲間、山の神様に感謝m(__)m

 「そこに山があるから登る」誰かさんの名言。そんな発想じゃツマラナイと思うのはボクだけ?
自宅から望む里山からはじめ、ピークから望む峰々を眺めてはアソコに行ってみたい思いに留まらず、
アソコから望む風景はどんなのだろう?どんな山容なんだろう?という好奇心と冒険心的な発想。
こんな気持ちを抱きながら限られた時間の中で、コツコツと積み重ねるように色々な山に登ってきた。

 ピークを制するよりも稜線踏破の方が喜びを感じる。山に登る理由は次なる目的地探し。
人それぞれの価値観でしょうが、そんなモチベーションの人ってレアケースなんですかね?
それらを叶えるためには努力が必要。日頃からトレーニング等しないで山行だなんて御法度!
仕事の後にランニングしたり、移動は自転車を活用したりと、地味ながら「継続は力」なり。

 しかし、どうあがいても只の凡人…。夢は夢で終わることも受け入れなければならない現実。

 気温が急上昇したGW、メディアでは雪崩等での遭難事故報道。他人事ではなく胸が締め付け
られる痛い思いでした。お山遊びは徐々にエスカレートしつつあると云われますけども、ハイリスクな
チャレンジ的な山行はしたくないし眼中にも無い。ましてや技量も体力も乏しく、老いていく一方…。
あくまでも身の丈に合った山域で非日常を堪能するだけに留めたい。全ては仕事のため家族のため。

                                       ~ THE END ~
17:03 | 投票する | 投票数(51) | コメント(0) | 北アルプス