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2011/04/24

2011年4月10日 口三方岳(1269.4m) 例会下見山行

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2011年4月10日 晴れ 参加者10名
口三方岳(1269.4m)  例会下見山行


コースタイム
集合場所7:30-セイモアスキー場7:50~8:10-登山口8:50-標高959mピーク10:50-山頂12:20~13:30ー登山口15:40-セイモア16:15-集合場所16:45
[歩行距離 約12.2km]・標高差970m・・・・・・A健では難しいと感じた。

 来年4月の例会企画に空きがあり、口三方岳を提案した。この山は、5年ほど前の残雪期に会のメンバーの方々の後ろに文字通り連なって「連れてきてもらった」ことがあり、そのときの思いがけない(失礼)景色の良さと、下山方向を誤り、ほんのわずか行き過ぎたところで岡野さんの大声で気づき、皆が登り返して事なきを得たことで記憶に残っていた。

 当時は、地図やコンパスの使い方は知識としては知っていたが、山中で「現在位置を地図上で指差せ」と突然言われたら、今の私と違って現在地を自信を持って指し示すことはできなかった。そもそも、地図とコンパスがあっても、現在位置がわからなければそれらを使うことはできないのも事実である。
 雪で夏道が見えないこの時期に、もう一度口三方岳に登って当時間違えた箇所を確認したいとの思いを抱いて下見山行に臨むこととなった。地形図をざっくりと見れば、この山は尾根を登る一本道で、いったいどこで迷うのかと思う山である。実際、登りでは急登の登山口に取り付くことができて尾根筋まで登れば、その先はまず間違うことはない状況だが、同じ道でも登りと下りとではちょっと雰囲気が異なる場所がある(図1)。



図1 口三方岳の下りで間違いやすい場所

 頂上から下って標高1044m付近まで下りてきた地点の状況を写真1に示す。写真1(a)は、頂上から下りてきてほぼまっすぐないしはわずかに左手(東より)に進む経路の風景だが、写真に写る井口さん、岡野さんが立っている位置から標高差にしてほんの数mを登り返すことで正しい尾根道に入ることができる。


写真1(a) 標高1044mあたりから正しい下山方向を見た風景

 ところが、この登り返しのために、ピークを巻いてピークのへりに沿って尾根筋方向に楽に歩いて行きたいという気持ちが出てきて、心持ち西側(むしろこちらのほうがまっすぐ下る方向になっているかも)に向かってしまいたくなる局所的な地形がある。標高1044m付近から頂上を背にしてわずかに右手(南西方向)を見た景色を写真1(b)に示す。ゆるやかな下りで広々した地形なので、わかんの下りで楽な方向に向かって足が出たために、5年前は岡野さんに大声を出させることになったのだと思う。


写真1 (b) 標高1044mあたりから間違った方向を見た風景

 芝生の生えている公園などで、人が近道を通るために芝生がはげている箇所があるが、あれと同じような心理状態が標高1044m付近のこの位置で起きているのかもしれない。写真1(a)の正しい方向に向かってほんの10mほども歩けば、明らかにこちらが正しいと確信できる尾根筋が見えてきて、写真1(b)の方向は明らかに間違いだとすぐに気づく。
 しかし、わかんの下りは早い、おしゃべりなどしながらさあっと歩いて写真1(b)の方向に向かうと、どんどん急な下りになってきて、おかしな方向に向かうことになる。これが5年前に起きたことであったと思う。
 今シーズンの雪山では、今までのように後ろについていくだけではなく、取立山、ハゲ山や大倉岳などで、前に立って歩くという経験を少しだけさせていただいた。そのとき思ったのは、低山であっても夏道が全く見えない状況でトップを歩くのは、不安に思ったり、あらぬ方向に向かうものだということである。私は方向音痴なので、なおさらである。
 尾根筋を歩く山で、夏道が尾根の一番高いところをはずしてつけてある山であっても、雪がついている時期だからこそ尾根の一番高いところを歩くことができる場合が多いわけで、多少のアップダウンは許容して、冬ならではの尾根の最上部の歩きを楽しむという心がけがあれば、口三方岳でちょっと間違いそうになるところも難なく通過できるのだと思う。
 口三方岳は、危険度が高い山ではありませんが、少し曲者ではあります。5年前の小さな迷いを確認することができて、良かったと思っています。その他気づいた点は、以下の通りです。

・尾根が広くなる位置では、方角に注意
・雪に亀裂が入って全層で雪が動いた箇所が山頂近くに多くあった。口三方岳の上部は、このような箇所が多い。4月下旬になれば、平常の年なら危険な雪は落ちているでしょうか。
・標高540m以上は残雪があり、下りでわかんが効果的であった。
Y記

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