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例会山行報告 >> 記事詳細

2008/11/22

11月例会 高落場山 1122m

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11月例会 高落場山 1122m
2008年11月9日(日) うす曇り 参加者9名 ランク:A健
葉が落ちた晩秋のブナ林を歩く


[コースタイム]
7:05 観法寺PA−7:55たいらスキー場− 9:05朴峠 − 9:50南栃のへそ − 10:20山頂  − 分岐 − 10:35 奥つくばね山(途中で中止) − 11:10〜12:20高落場山 − 13:40たいらスキー場 (温泉に寄って帰宅)

 秋の紅葉シーズンに限らず初夏には新緑を求めて、或いは冬のワカンハイクにとこれまでも何度も例会で採り上げられた高落場山。四季折々のブナ林の素晴らしい表情に何度でも行きたくなる山である。道路もトンネルもない昔、越中と五箇山を結ぶ細くて険しいこの山道を平家の落人が、流人が、物資を積んだ荷馬車が行き交っていたであろう往時を偲ぶ山行でもあった。
 今朝の集合場所は山側環状線観法寺PAとある。一度だけ通ったことがあるが自信がない。早めに着こうと出たものの、やはり間違えてしまった。ようやくのこと着いてみれば私の頭の中で描いていた方角と正反対、複雑多岐に出来たこの近辺の道路事情は地理を分かっている人にしか分からない。道路標識は分かっている人のみが分かる道案内だ。閑話休題、私の遅刻のために15分遅れで出発。福光、城端を経てたいらスキー場を目指す。一旦梨谷トンネルを出てトイレ休憩。再び梨谷トンネルを戻り、たいらスキー場を目指す。

 登り口近くには20数台は駐車可能な空き地があった。 今は中部北陸自然歩道と呼んでいる越中と五箇山とを結ぶ古道に入る。 橋の袂には“鹿熊峠に至る”とある。相倉集落へ通じている。 私達が歩くのは朴峠、唐木峠を経て城端へ通じる山道だ。石畳が随所に残っている。この辺りの紅葉、黄葉は今が一番の見頃、ミズナラ、コナラの黄葉のなかにカエデの赤がアクセントを添えている。「立石」という説明板があるところへきた。なんでも27mの巨岩が屹立しているそうで、これは帰りに立ち寄ることにしさらに歩を進める。次に辿り着いたのは「お助け小屋跡」。その昔五箇山へ罪人を護送する時にお役人が休憩、食事を摂った小屋跡だとのこと。間もなく「朴峠」』に出た。たいらスキー場からの林道、唐木峠へ通じている細い旧道が交差している。

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(左から)登山口 − 朴峠

 ここからはかなり勾配もきつくなる。落ち葉で滑るが廻りの木や笹に捉りながら登る。「南栃のヘソ」という広場に出た。日差しがない分空気が冷えているのか遠くまで良く見える。眼前には斑に新雪をかぶった人形山、その後ろには白山、目を転じれば遠く槍までもが見えた。あと一息で目指す山頂。しかし山頂直下はさらにきつい傾斜が待っていた。 まだ充分に時間に余裕があったので奥つくばね山までもう少し足を延ばすことにした。

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(左から) 1000mを超えると葉は落ちている − 山頂にて

 尾根道を歩いていると突然目の前に人が現れた。唐木峠から登ってきたという。 やはり7月の豪雨で道が寸断されていたとのこと。さらには熊が出没していると思われる跡が至る所にみられたという。 これから高清水山へ向うそうで大きなザックに充分な装備をしていた。 それほど深くはない山でもこの時期ともなればやはりあれほどの用意はせねばならないだろう。 教えられた。さて私達はここで大失敗をしてしまった。奥つくばねへ向って大きく下っている所で隊列が伸びてしまい、前を歩く3人の後姿を見失ない、後続の6人は間違って沢を下りてしまった。すぐに気がついたものの、大声で呼ぶが返事が戻ってこない。笛でようやく連絡がついたがまかり間違えば大事故になるところであった。結局奥つくばねへはここで中止とし高落場へ戻ることした。山頂からは医王山、その麓の散居村の福光平野、反対側は薬師、剣、槍の山々が。SLお手製の豪華な鍋料理で食宴が始まった。私達が食事を楽しんでいる間にも2組の登山者があり、ご馳走をおすそわけする。下山はもと来た道を転げ落ちるようにして下りる。

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(左から)道宗道の木(生命力!) − 朴峠の下は、まだ紅葉が残る

■南栃のへそ
広大な南栃市の重心ともいうべき場所をGPS測量等で探査し、石碑が設けてある。高落場山への稜線上にある(ある篤志家の企業の記念事業のようです)。  
   
■道宗道
登山道の所々に「道宗道」と書かれたリボンが下がっていた。その昔、五箇山に浄土真宗を伝えた赤尾道宗という妙好人が瑞泉寺に滞在していた蓮如上人に会うために上平から井波まで毎月通った山道がこの高落場山周辺にあったとされている。
(以上、参加者の方の報告)

[CLの反省]
 今回、高落場山から奥つくばね山に向かうルートの途中、下の図のところで隊列が延びてしまい、前を行く3人(SL)が正しいルート(青い矢印)を歩き、残り6人(CL)が右にそれて沢に続く溝状の道(赤い矢印)に入ってしまいました。数10m歩いたところで6人のうちKさんが気がつき、6人が声と笛で先行の3人に異常を知らせ、道を誤ったところまで互いに戻り、事なきを得ました。
迷った場所.jpg
間違えた場所:北緯36度27分39秒・東経136度55分24.2秒

状況をまとめると、以下の通りです。
(1)後続の6人(CL含む)は、右の谷筋にそれてしまった。
(2)数10m歩いたところで気がつき、先行のSLの名前を呼んだ。
(3)声はかろうじて届くだけで、意思疎通はできなかった。このとき、CLはSLが誤った道を先行して進んでいると思っていた。
(4)笛を吹き鳴らしたところ、これが声よりもはるかに遠くまで通り、SLが正しい道から引き返してきた。
(5)間違えた地点まで戻り、奥つくばね山までいくことを中止して、高落場山に戻り、昼食とした。

 道を間違えた直接的な理由は、落葉が厚く積もり谷筋に向かうU字型の「溝」が、今日の山行の中で歩いた道の様子と類似しており、「つい」そちらに足が向いたということです。後から冷静に見れば、間違えた地点で正しい向きにそれこそ2〜3歩直進すれば、気持ちの良い尾根道がかすかに登りながら続いていることが見えていたのですが、笹や木立の生え方とちょっとした見る方向で、誤った道を進んだということです。

以下、反省点・教訓です。

(1)SLとの下見を省略した場所で、SLは正しい道を行き、CLが間違えた。6月15日(別の季節)に、より長い時間をかけてCLが1人でも下見に来ていて迷った場所も通過しており、何度か通っていて「こんなとこで迷うはずがない」と思っていた。SLとの下見では、新しく開かれた道を通って山頂付近まで下見して、「これでよし」として戻ってしまった。
(2)CLの計画に「ぶれ」があった。そもそもは、違うコースを取るはずだったが、7月28日の水害で林道が崩れ、そのコースは取れなくなっていた。山頂往復だけでは、あまりにも近すぎて「もったいない」ことがわかっていたので、「SLとの下見で行かなかった場所」まで足を伸ばす計画にした。
(3)笛は有効であった。声よりもはるかに遠くに届く。CLを含む複数の方が笛を吹き鳴らし、パーティがばらばらにならずに済んだ。
(4)沢におりる間違ったルートを下るとき、「ルート上にこんな場所はあったかな?」とCLは思った。しかし、ぬかるみに人為的に木の枝が沈めてあるかのような場所もあり、「雨が降ったから印象が変わったか」と思っていた。その直後に、Kさんが「間違いでは」と気づいて指摘して下さった。
(5)間違えた箇所は、急傾斜が終わって水平道に移り変わる場所。そこまでは、厚く積もった落葉の下に濡れた木の根があり、急で滑りやすく、足元だけに注意を払っており、CLは全体が見えていなかった(間違うような場所と思わず、注意を払う意識がなかった)。

 あとから振り返れば、「大丈夫だろう」「まあこのくらいで」「せっかくだから」という形容詞が付くような計画で、しかも下りで道を誤ったということです。先人の注意に全部あてはまるような間違いをしていました。反省しております。
 でも、平村側から登る秋の高落場山は、静かでとても良い山でした。これからも、機会があるたびに登りたいものです。
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