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2021/03/19

個人山行 霊仙山

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  霊仙山 1084m りょうぜんざん 滋賀県米原市)

早春のカルスト地形とフクジュソウ・多賀のミツマタ群生地を鑑賞する(次年度例会下見)

実施日 令和3年3月17日()  晴れ

参加者 7名  A健

コースタイム

霊仙山【西南尾根登山道→汗拭峠周回】

集合地出発5:00→金沢西IC→彦根IC→今畑登山口駐車場7:50…笹峠8:35…近江展望台930…霊仙山最高点10:50…風を避けられる場所で昼食11:0011:40…霊仙山山頂12:00…お虎ケ池12:30…汗拭峠13:10…今畑登山口駐車場13:40

多賀町ミツマタ群生地

臨時駐車場14:30…ミツマタ群生地見物…臨時駐車場15:30→多賀大社Ⓟ16:00→彦根IC→金沢西IC→集合地着18:30

 

名神高速を彦根で降り、芹川に沿う山あいの道を30分ほど走ると谷間に眠る廃村跡・落合に着く。広場に車を停め、少し戻った今畑登山口から登り始める。急登をしばらく行くと、打ち捨てられた二、三軒の民家と御堂の傍らに黄色い福寿草が咲き誇る光景があった。その先登山道は冬枯れの雑木林へと続き、ブナの笹峠を過ぎればいよいよ霊仙山に取付く急登が始まる。見上げる斜面は無数の石灰岩が稜線まで埋め尽くし圧巻そのもの。一つひとつの岩は柔らかな曲面をもつシュールな形状で、まるでダリの絵画を見るようだ。赤ペンキマークを拾いながら攀じ登ると標高1000メートルの近江展望台に出る。吹きさらしのこのピークからは、これから辿るカレンフェルトのなだらかな尾根の全貌が見渡せた。彦根の街や琵琶湖、比良の山々も見えるはずだがこの日は霞んで視界クリアとは言い難い。

私たちはもっと沢山の福寿草に期待して足元に目を凝らしながら石灰岩の奇岩を踏み進んだ。「あった!」と誰かが叫ぶとそこへ仲間が寄ってたかり、暫し撮影タイムとなる。ふもとの廃村のものとは違い、稜線上は半開きや蕾が目立つ。福寿草が尽き、ゆるく登って1094mの最高点に着いた。正面に伊吹山、左右に金糞岳と遠く白山らしき雪の峰がぼんやり見える。やや下って風を防げる茂みの陰で昼食にした。晴れているが気温は零度、風が強くて寒い。ネックウオーマーを着けフードを深く被る。
 残雪をキックステップで越え、二等三角点の霊仙山山頂に着く。眼下にカルスト地形特有の窪地が広がって下山ルートの小径が樹林帯へと続いているのが手に取るようにわかる。遠くを歩く登山者が意外に大きく見えることから樹木の少ないこの山頂部は実際以上のスケール感を錯覚させるのだと気づいた。それでもホワイトアウトに遭ったら怖い所に違いない。私たちは石灰岩や土、ふかふかの苔の異なる感触を靴底に感じながらダイレクトに鞍部まで下りた。風が止んだお虎ケ池には霊山神社の鳥居がある。ここで頭を垂れ、祈りを捧げたご利益だろうか、昨年Yさんが3回もこけたぬかるみの下山路は誰も転ばずに通過できた(厳密に言えばYさんは山頂部の何でもない所で派手にこけてズボンを泥だらけにした)。樹林帯の汗拭峠を過ぎると沢音が近くなり、大洞谷の川床に降り立てば出発点の落合は近い。6時間足らずの周回だったが、石川県にはない変化に富んだ霊仙山の自然を存分に楽しんだ。

落合より往路を戻り多賀町役場前から国道306号をしばらく走るとミツマタ群生地がある。近年SNSなどでにわかに人気が高まった花のスポットで、来訪者のために設けられた臨時駐車場に車を置いて林道を10分ほど歩く。周囲は深い杉林だが下半分が一面ミツマタの白や黄色の花で埋め尽くされ、かすかに沈丁花に似た甘い香りも漂う。枝が三つに分枝していることが名前の由来だ。「昔は和紙の原料として栽培されましたが今は放置され自然の姿に返ったんですわ」と鑑賞に来ていた地元のご婦人が私たちに講釈する。枝先のポンポンみたいな花をカメラマンが望遠レンズで狙っていた。近江の里は今が春たけなわ。ちょうど1年後に実施する例会コースをリーダーたちはしっかり見届けて来た。







廃村に残された建物の傍らに福寿草は今年も花をつけた



美しく咲く福寿草だが、花も葉も根も全身が猛毒というのが興味深い


ブナ林の中にある笹峠


石灰岩のカレンフェルトの斜面。近江展望台まで標高差約300メートルを登る


太古の昔、近江地方は湖底にあり生物の殻(CaCO3)が堆積して石灰岩となった。雨水の浸食を受けた夥しい数の奇妙な形の岩が累々する




この西南尾根は登りに使うべき。逆コースでは足場の岩が動くかもしれずお勧めしない


斜面を登りきれば近江展望台に到着。行方はなだらかな尾根が霊仙山頂へといざなう


石灰岩のすき間で命を繋ぐ一株


ここまで来ると福寿草は少なくなるが・・・


最後に見つけたものは花を開いたかなりの美人であった


荒涼とした石灰岩の稜線が続く


オブジェのような岩が土から顔を出している。自然の造形ならこうはならない。誰かが立てて行ったものであろう


最高点近くより来し方をふり返る


最高点に到達。お疲れさま


北の方向。正面に伊吹山、左に金糞岳、右奥に遠く白山がおぼろげに見える


昼食後、霊仙山山頂へ直登し残雪に挑んだ


典型的なカルスト地形。鞍部目がけてショートカットする参加者


霊仙山北西部はゆったりのんびり心地よい場所


お虎ケ池の鳥居に深々と頭を垂れ下山の安全を祈る


ぬかるみは昨年ほど酷くはなく、誰一人こけずに鬼門を通過できた


米原方面から便利な登山口汗拭峠


大洞谷の渓流を二回渡渉する


杉林を行く。落合はもうすぐだ


ミツマタ群生地はこの林道の先に広がっている。昨年はこの場所に駐車できたが今年は臨時駐車場が指定された


杉林の下草のごとく見事に花をつけたミツマタ


ミツマタの花には花弁はなく、花に見えるのはガクである


この場所がSNSなどで有名になり、素敵な女性カメラマンの姿も。花よりも見とれてしまう


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