苗場山(2145m)個人山行報告
2020年9月29日(火)【山行概要】
新潟県と長野県境の苗場山に小赤沢三合目登山口から往復しました
【苗場山の三ルート解説】
苗場山に至る登山ルートである、大赤沢ルート、小赤沢ルート、祓川ルートについて
●祓川ルート
●大赤沢ルート
●小赤沢ルート
| 登山口標高 | アップダウン | 歩きやすさ | 金沢から登山口まで |
祓川ルート | 1216m | 神楽ケ峰から約150下る | とても歩きやすい | 約4時間30分 |
大赤沢ルート | 1000m | 廃道になりました | | |
小赤沢ルート | 1300m | アップダウンは少ない | クサリ場が多く、石がゴロゴロしている場所がある | 約4時間 |
金沢からなら、小赤沢コースが祓川コースより高速代が安くなりますが、上越ICから登山口まで約2時間かかるので時間的にあまり変わりません
補足ですが、金沢5時出発、22時解散でした(お風呂、夕食時間含む)
今年7月に祓川コース、今回は小赤沢コースで苗場山に行ってきました。
登山口の3合目駐車場にはトイレもあり、また駐車場もとても広いです。
登山口です
小赤沢コースは、祓川コースに比べて、クサリ場が多いです
私たちの後ろを歩いていた登山者が転倒しましたが、幸い怪我はなかったようです。
来年度例会の下見も兼ねて行ってきたのですが、クサリ場以外にも、石がゴロゴロしている箇所もあり、安全性を考えると例会には不向きな様な気がしました。
とても素晴らしい山なのに残念です
もし個人山行にいかれるなら、同じ百名山の巻機山も兼ねて、巻機山麓テント場でテント泊をして翌日、祓川コースをお勧めします。
そして高層湿原にでると素晴らしい展望が開けます。
途中ですれ違った登山者から、槍・穂高などの北アルプスの山々の展望が素晴らしいと聞いて期待していたのですが、残念ながら私たちが到着したころには雲に覆われていました。
でも草紅葉がきれいでした
多くの地塘を見ることが出来ました。
地塘の中に生えている植物が、稲に似ていることから苗場山と名付けられたようです。
とにかく広い高層湿原です。でもこれは苗場山の高層湿原の一部の様です
この地図からも苗場山がいかに広い高層湿原の山であるか分かります。
私の登った山の中では、山頂直下の高層湿原ということでは、苗場山が最高だと思います。
尾瀬ヶ原は日本一ですが、山頂直下ではありません。
ドウダンツツジなどがすっかりと色づいていました
山頂近くのベンチで、この風景を見ながら昼食にしました。
光が当たると、さらに紅葉も映えると思うのですが、残念ながら曇り空でした。
天気予報は、文句なしの快晴の予報でしたが「晴れ晴れ詐欺」に遭ってしまいました
もっと光を!
山頂は林の中です
この素晴らしい風景と別れを告げて下山しました
今度来る時には、山小屋泊か金沢を4時出発にして、龍ノ峰まで足を伸ばしたいです
私は今年だけでも2回目、何度でも季節を変えてリピーターになりたい素晴らしい山です
苗場山は高山植物の宝庫として知られ、お花のシーズンにはワタスゲ、シラネアオイ、水芭蕉などが楽しめます
下山後に登山口近くにある「楽養館」という日帰り温泉に入りました。
温度はぬるめですが、とにかく温泉成分が濃くて、この様な温泉には初めて入りました。
湯当たりしないように5分程の入浴でしたが、それでもいつまでもポカポカと温まりました。
小赤沢コースから下山した場合、お勧めの温泉です。
今年は、長い長い梅雨、そして連日の猛暑など厳しい夏でしたが
10月を目の前にして、それでも季節は秋を迎えています。
これからは紅葉の山を楽しみたいと思います。