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2018/10/16

栂池自然園例会報告

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栂 池 自 然 園 
錦繡の山々と高層湿原に深まる秋をたのしむ

実施日:20181014日(日) 曇りのち晴れ 気温12

参加者:11

コースタイム:

集合場所600⇒(コンビニでチケット購入)⇒栂池高原P845 同駅910+++(ゴンドラリフト・ロープウェイ)+++自然園駅945 ビジターセンターより入園950…… 浮島湿原10351045……展望湿原11251215(昼食)…浮島湿原(再訪)12351245……楠川12501255……ビジターセンター1330 栂池ヒュッテ記念館見学…栂池ヒュッテ休憩13451410 自然園駅1420+++(ロープウェイ・ゴンドラリフト)+++栂池高原駅1455 終礼後現地解散1510⇒(道の駅小谷へ立寄る)⇒集合場所1730


 標高約2000メートルに広がる栂池自然園は、CLが30代だった或る年の晩秋に単独写真山行で訪れた思い出の場所である。当時は麓から路線バスに揺られて登ったが、平成6年、環境保護のためバスが廃止されゴンドラリフトとロープウェイに切り替わった。「栂池ヒュッテ」「栂池山荘」「ビジターセンター」と並んで自然園入口に木造の古びた山小屋がある。白馬館が経営する旧「栂池ヒュッテ」だ。かつて宿泊したその建物も今は展示品を収めた記念館になっている。

 白馬連峰に102日初雪が来たという。小雨の確立60%をおして参加者に決行を告げた。

 湿原はしっとり草紅葉に染まり、木道が私たちを奥へ奥へと誘い込む。赤、黄、茶、緑に彩られた白馬乗鞍岳の樹間にひと筋、白い谷水がほとばしる。山裾は葉を落としたダケカンバが灰白色の見事な枝ぶりを競い合い、水面の浮島はかすかに紅を帯びて静謐極まりない。どこに視線を移しても絵画である。
 心配していた雨も杞憂におわり、目的地の展望湿原に着いた。好天なら白馬三山から唐松、五竜、鹿島槍までの絶景が見渡せるのだが、この日は動かない雲がそれを遮っていた。諦めて引き返す先客もいる。ところが昼食休憩のあいだに次第に雲が取れ、青空が広がりはじめた。大雪渓、杓子の岩稜、そしてついに白馬岳の全容が姿を現わし秋の陽が射すと、展望テラスの最前列に陣取り、カメラを構えてこの瞬間を念じた参加者から大歓声が上がった。

 「いちばん美しいところ」・・・HPのキャッチコピーは誇張ではない。行って来て良かった。


6人乗りのゴンドラリフト・イヴで1582mの栂の森駅まで一気に上がる。眼下には紅葉の美しい樹林が広がっている。山上の雲が気がかりだ。



自然園駅でロープウェイを降りたらビジターセンターへと向かう。標高1850m。


ビジターセンター内にある受付カウンターを通過すれば、いよいよ栂池自然園だ。


園内は木道が敷かれていて安全に歩ける。小蓮華山方面の雲がだんだん離れていく。天気は回復に向かうのだろうか。


ワタスゲ湿原。他にも撮影ポイントごとに木道脇のテラスやベンチが設置されていて、三脚を据えてシャッターチャンスを待つ人も多い。


一部このような山道も出現するが、私たちにとっては、これが普通だ。


展望湿原から浮島湿原へ周回する道は工事のため来年一月末まで通れない。


次第に雲が取れて秋の日差しが射しはじめた。小蓮華山がくっきり見えると、自然と心が躍る。


4日前の下見のとき工事中だった箇所は修繕が終わっていた。


展望湿原に到着。小蓮華山は晴れているが白馬岳にかかる雲がなかなか取れない。


待つこと十数分、雲が分かれて白馬岳南稜が現れた。


杓子の険しい山肌と大雪渓が顔を見せた。お弁当も食べ終わり、雲の動きを固唾を呑んで見守る参加者。


正午、ついに女王「白馬岳」がベールを脱いだ。美しい山である。


最前列を独占し、カメラやスマホを向けて大喜びの私たち。


大満足で往路を戻る。稜線のやや右寄り、白馬乗鞍との最低鞍部あたりに火口湖・白馬大池が青い水をたたえているのだろう。


もう一度浮島湿原に立ち寄る。午前中は雲に隠れて見えなかった白馬岳が午後はくっきりと見える。


素晴らしい景色に見とれ、誰もが立ち去りがたい浮島湿原。


微笑みかけるような白馬岳に後ろ髪が引かれた。いくたびか振り返り見ながら帰路をたどる。


楠川べりにあるトイレ。使い勝手はまずまずとか。これより奥にはトイレがないのでご注意。


笹竹の緑に映えるダケカンバの白い幹。


木道歩きもあの栂池ヒュッテ記念館で終わる。それにしてもこの建物と木々の調和はどうだ。東山魁夷の世界を彷彿させる。


栂池ヒュッテ記念館内部。展示品の中に古いランプを見つけた。CLがここに泊まった日、二階の窓辺に吊るしてあったものだ。このランプを主題に背景をぼかし、スライドフィルムでうら寂し気に撮影して「ヤマケイ写真コンテスト」に応募した。懐かしさがこみあげた。


さようなら。今度は春か夏に来ます。


新しい「栂池ヒュッテ」の前で信州名物「おやき」を販売していた。かぼちゃ、きのこ、野沢菜、粒あん、干大根の5種類で一個200円。各自買い求め、中の食堂で食べた。温かくて美味しかった。
16:01 | 投票する | 投票数(8) | コメント(0) | 長野県の山(春夏秋冬)